愛より淡く
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2003年02月02日(日) 私が壊れるに至るまで  その7 病室での恐怖の一夜

☆「病室での恐怖の一夜」

出産後二日目の夜のこと。

なかなか眠れない私の背後に、突然異様な気配が漂いはじめ

どこからともなく、遮断機の音が聞こえてきたのだ。


カンカンカンカン


カンカンカンカン


カンカンカンカン


カンカンカンカン


カンカンカンカン


カンカンカンカン


カンカンカンカン


その音は、そんなふうにだんだんと大きくなって、私の耳元で鳴り響いた。

そのうちにその音に混じって、お経が聞こえてきたのだ。

ぞっとして、悲鳴を上げそうになったのだけど、

声が、声が、出なかった。

身体もすっかり硬直してしまって、動かなかった。

お経の声は、何重にも重なって聞こえてきた。

と、その時、







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それが、私が病室で体験した金縛りだった。









昨日、「独身病」が届いた。

梱包をひとめ見るなりここの日記に記した時と、同じような気持ちになった。

本は、花柄のビニールシートに丁寧に丁寧にくるまれていた。送る人の温かで優しい心遣いがひしひしと伝わってきた。

ありがたい。なんとありがたいことだろう。

うれしい奇跡をもたらしてくれた彼女に幸あれ!!

私の感謝の気持ちは、彼女にうまく伝わっただろうか?


「独身病」の帯に記載されている言葉が印象的だった。


他人に媚びて生きるより、ひとりぼっちの方がいい。

結婚なんかしたくない。男はだたのプロセスだから。

秩序と常識の世界に放つ、女からの意義申し立て



あの頃の私は、本当にこの「独身病」が読みたくて仕方なかった。

でもすでに廃刊になっていて、泣く泣くあきらめた。

あの頃の私の心境は、いったいどういうものだったのだろう?


はっきりとは思い出せない。


なにもかもがどっちつかずの中途半端な状態だったことだけは確かだ。

上司から会社の昇級試験の特訓を受けていた頃だったように思う。

マンツーマンで遅くまで残って、ああでもない、こうでもない、と
面接の心得とか、発表するレポートの添削指導などを受けていた。

いやでいやでしょうがなかった。


そうそう、転勤願いを出したのに、却下された頃でもあった。

片思いの人が赴任している場所に転勤願いを出したのだけど、

全然とりあってもらえなかった。

彼が卒業と同時にその場所に赴任したことは知っていた。

なら私も、同じ場所で仕事がしたかった。

その人と同じ街の空気が吸える。それだけで、しあわせだった。

それに、もしかしたら、偶然に会えるかもしれない。

だとしたら、ああ、なんてすてきなことだろう!!!

想像しただけで胸が震えた。あほかしら?




今日は、丸々一日休みの日。

布団を干して、気になっていた部屋のそうじも無事に終わった。

そこはかとなく充実した感じ。





目的地にたどり着けない夢をよく見る。

見知らぬ街で、迷ってしまい、帰れなくなる夢だ。

「○○駅に行くには、どうしたらいいのでしょう?」

通りすがりの人にたずねても、

そんな駅知らないと言われてしまうだけなのだった。








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テキスト庵さん