愛より淡く
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2003年02月03日(月) |
私が壊れるに至るまで その8 奇形のいっしゅ? |
とにかく思うように身体が動かせないというのは、本当に歯がゆくて苦しかった。
出産翌日からは、3時間おきの授乳のために、授乳室に行かねばならなかった。
普通に歩くと病室から授乳室までは、2分とかからない距離だったと思う。
しかしに私にとってその距離が果てしなく遠く険しいものに感じられた。
一歩足を前に進ませるのにも相当の時間がかかった。やっとこさたどり着いた時には、もうクタクタだった。当然遅刻だった。
そんなままならない身体で、私は授乳に臨んだはずなのだ。
なのに授乳時の記憶がほとんど残っていないのは、いったいどいうことなのだろうか?
もっとも、この一連の出来事において、その時以外にも全く記憶に残っていないことがいくつかある。
まあそれは後に記すことにして。
ひとつだけ覚えている事は、なんとかお乳を飲もうと必死なのだけど、それがままならないで泣きそうになっている我が子の顔だった。
なんだか申し訳なかった。母乳は、それなりに出た。なのに私はそれを我が子にうまく与えることができなかった。
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