愛より淡く
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2003年02月04日(火) 私が壊れるに至るまで  その9 恥ずかしくてでも重大なこと

出産後、自力で尿が出せなくなってしまったことも大きなストレスになっていた。定期的に導尿してもらっていたけれど、そのうちに尿意さえ感じなくなってしまっていた。

看護婦さんたちは、そんな私のことを気にかけてくださって、ことあるごとに私に、

「どうですか、出ましたか?」

などと尋ねてくださったのだけど、そう尋ねられたびに、とても恥ずかしい思いをしながら、私はクビを横にふった。

もう少し様子を見て、まだ出ないようであれば、泌尿器科の先生に診てもらうということになっていたのだけれど。時すでに遅しだった。

その先生に診てもらう前に私は、






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☆猟奇的なあまりに猟奇的な



昨夜は、早めに床についた。

たくさん眠れば眠ったで、妙な夢ばかり見る。

実家の近くにあるジャスコ前商店街に私がいて、そこにある薬局の店主の噂話を、その薬局の向かいの雑貨屋の店主から聞いているのだ。

なんでも薬局の店主の奥さんは、絶世の美女だけど、近来まれに見る変わり者だそうで、カンシャク持ちでもあったそうだ。

一度カンシャクを起こすと、手に負えないほどヒステリックになるとのこと。

「あの奥さん、一度、ケンカして、実印を投げつけて、実印を欠けさせたんだってよ」

雑貨屋の店主が、私に教えてくれた。

「あ、その話、知ってる、前にも聞いたことがある」

と夢の中の私は、そう答えていた。たしかに、どこかでその話は耳にしたことがあったのだ。もっと以前に見た夢でのことだったのか、それとも本当に聞いた話だったのかは、わからない。

今、その絶世の美女の店主の奥さんは、家を出て、関西の一等地で優雅に暮らしている。とのこと。

薬局の店主も知らないし、その奥さんももっと知らない。

実際にはどこにも存在しない人々の噂話を聞いている夢も、なんだかすっごい妙だ。

その後、また別の世にも恐ろしい夢を見た。

我が家に殺人鬼が侵入する夢。我が家といっても、夢の中の我が家は、なぜだか見たこともない古びた洋館だった。

殺人鬼は、緑色の顔をしていて、二階の部屋に立てこもるのだった。

見知らぬ男(いったい誰かさっぱりわからない)が、鉄の棒を持って、殺人鬼が立てこもったドアを叩き壊そうとしているのだが、先に部屋の中からドアを押し破られて、その殺人鬼に襲われてしまう。

すぐ近くでその一部始終を見ていた私は、

「あああ、この人もうあかんなあ」と思いながら階段を下りるのだった。

場面は変わり、私は小さな子供になっていて、どこか小屋の中に隠れているのだった。

「ここなら、見つからない。ここなら、あの怖い人も追ってこない
ここでじっとしていさえすれば」

そんなことを思いながら、息をこらして、じっとそこに隠れているのだ。

だけど、ものすごく心細くなってしまって、小屋から出るのだ。

少し歩いているうちに、自分の家、さっきの古びた洋館に戻ってきてしまっていて、はっと見ると、子供たちがいる。

「あんたらもう寝に行かんとあかんよ」

そう声をかけていた。

子供たちは、二階に向かった。二男のズボンが裏返しだったのが印象的だった。

その時私はまだ気づいていなかった。


二階には、あの殺人鬼が立てこもっていたということを。

そう、目を覚ますまで気づかなかったのだ。


1階の居間では、もっと猟奇的で恐ろしいことが起こっていた。


あまりに恐ろしくどうしても詳細を記すことができない。

ただそこに絶望的な光景が広がっていたとしか。


私は、意外と冷静だった。取り乱すこともなかった。たぶんその光景を目にしたとたん、感情が死んでしまったのだろう。か?


「とにかく、警察へ電話せんと」

私は、警察に通報しうようとしていた。

だけど、どうしても、どうしても







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テキスト庵さん