愛より淡く
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2003年02月09日(日) ☆私が壊れるに至るまで  死神    

出産5日目に起こったことを、なるべく順を追って、思い出そうとしているのだけれど、どうもうまくゆかない。


二人の看護婦さんにすがりついて

「死にたない。死にたない。助けて。助けて」

というようなことを叫んでいた記憶だけは、かろうじて、ある。

その時の看護婦さんの、困惑しきった目のことも記憶に残っている。

山本(仮名)さん、助けてください。

田中(仮名)さん、助けてください。

二人の看護婦さんの名札を見て、彼女たちの名前を叫び続け、何度も何度も命乞いをしたのだった。


あの時の私は確かに死神の気配を感じていた。死神が自分の魂を奪いに来るという妄想に取り付かれてしまっていたのかもしれない。

死神が迫ってきている。ああ、助けて。助けて。怖い。こないで。逃げなくては。でも身体が動かない。助けて。助けて。苦しい。怖い。


そのうち、だんだんと意識が遠のいてゆき、目の前が真っ暗になっていった。

自分の叫び声だけが、闇の中にこだましていた。

そのうちだんだんとその声も遠ざかり、私は完全に意識を失った。

気がついた時は






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「夫以外の男性と?」





ぼさーーっとしながら、川上弘美さんのエッセイ「なんとなくな日々」を読む。彼女が、まだ専業主婦で団地暮らしをされていた時のこと、ふと、もうずいぶんと旦那さん以外の男性と口を聞いていないことに気づき、試しに一週間分自分の旦那さん以外の男性と会話した記録をつけることにされたそうだ。

月曜日 

午前 生活クラブ牛乳便の人(←誰それ?って思ったけど、そう書いてあった)

「よろしく」

「はいどうも」

午後  なし


火曜日

午前  なし

午後  八百屋のお兄さん

「今日は、そら豆あるかな?」

「ごめんね、市場で高かったんだ。あさって入れとく」

水曜日

午前、午後ともに、なし


木曜日

午前  なし

午後  宅配便の人

「印鑑お願いします」

「はい」

金、土、日、はここでは省略。


とまあ、そんなふうに一週間、夫以外の男性と会話を交わしたのは、5人だった。しかも上記のような、あまりにもささやかな会話に、愕然とした。

というようなくだりを読んで、私も、専業主婦だった頃は、そんなもんだったろうなあと思った。


いや、もっと、なかった。と、思う。たまたま郵便屋さんと顔を合わしたときに

「郵便でーす」「はい、どうも」

と受け取るくらいなもんだっただろう。か?

宅配便もめったにこなかったし。

あ、月に一回、置き薬の営業の人が、薬の点検に来た。

「今月は、補充なしですね」

「はい」

そこになぜか子供が入ってきて

「お兄ちゃん、風船ちょうだい」と、そこの会社名の入った風船をねだる。

「はい」と、にこやかに風船を子供にくれる営業の人。

「いつもすいません」

「いえいえ、おじゃましました〜」


とまあ、そんな感じだったかしら?

人見知りするので、世間話もできないし。

果たしてこれを会話と呼べるのかどうかは、はなはだ疑問。


電話の仕事を始めてからは、仕事がらみの会話は多少するようになったけれど。それでも話す人なんて、たかが知れている。しかもごくごく事務的な会話だけだ。

電話の向こうの見知らぬ相手となら、一日100人ほどと話すけれど。
話す相手は、だいたい女性だし、男性はその2割ほどかしら。 


などというようなことを、午前零時過ぎに始まった「爆笑オンエアバトル」を見ながら、記している。


さみしいかも。


と、思っていたら、どことなくテンションの低そうな女性漫談家?が出て来た。「だいたひかる」という人だった。

「一発ギャグ行きます。」と言って、そのギャグが思いっきりすべったはった。

お気の毒に。

でもトータルしたら、なかなか面白かった。


ちなみにそのすべった一発ギャグとは







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でも、なんか、後からジワ〜っと来るような来ないような・・・。


ふぅ。

そろそろ寝まっさ。



では楽しい休日を!!




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テキスト庵さん