愛より淡く
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2003年02月27日(木) |
深層心理? 自分の中の母性と女 |
どこかの駐車場に止められた車から、
とある往年のアイドル歌手が出て来た。
「あ、おかあさんだ!!」
彼女を見るや否や思わず
そう声をかけそうになる自分がいた。
夢の中で、自分は彼女を母親だと認識していた。
夢の中での彼女は、遠い昔に自分を捨てた母親だった。
彼女は、こちらをちらっと見たけれど、気づかずに行ってしまった。
遠い昔に捨てた我が子のことなど、もう忘れてしまったようだった。
女として輝いている彼女の
屈託のない笑顔があまりにまぶしく
そして
哀しかった。
その夢の中で私は
捨てられたことよりも、忘れ去られることの方が
もっともっと傷つく
子供心というものを
思い知った。
私は、夢の中だけの幻の
母親の後姿に別れを告げた。
雨のしとしと降る駐車場の片隅で。
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