愛より淡く
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2003年09月18日(木) 再会 彼の意外な反応 に どきどき

その偶然の再会のことは、おそらく一生忘れられないと思う。

そこの車両は、けっこう混んでいた。

ドアの近くの席に、彼は座っていた。

一目で彼だとわかった。

彼はすぐには、私に気づかなかった。

気づいて、気づいて、私に気づいて

いつのまにか、そんなふうに祈ってしまっていた。

祈りが届いたのだろうか?

ふいに彼がこっちを見た。私と目が合ったその刹那、彼の顔色が変わって、カーッと赤くなった。

そして全身がくがく震え出したのだ。ものすごく動揺しているのがわかった。私を見て、なんでそこまで動揺したのかは、よくわからないけれど。


たしかに、まさかまさかこんなところで会おうとは、の再会だったけれど。

彼は、落ち着こうと必死のようだった。そうすればするほど、彼の体は彼のいうことをきかないようだった。見ていて痛々しいくらいだった。汗もいっぱいかいていた。




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テキスト庵さん