ニューヨーク俳優修行日記
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2002年03月18日(月)

やっちまったよ


久しぶりにやってしまった。
今日記を読み返してみたら、伏線はその前からあった。
なにやらそう云ったムードにはなっていたわけだ。
衝動買い。
日曜日のマチネの後、ふらっと寄ったTed Bakerの店。
割とここのデザインが好きで近くを通るとつい覗いてしまう。
普段はその値段の高さの為にめったに服を買う事はない。
でも今はセールシーズン。そして、僕の気に入ったコートは半額だった。
黒の4分の3丈のコート。200ドルだった。
伏線は先週からあった。
家に帰って相方に見せたところ、いまいちの反応。
ちょっと残念。

土曜日には来月から教えることになっている土曜学校の見学。
何と他の先生は女性ばかり。
嬉しいような悲しいような。
子供はとにかく元気で見ていると笑える。
でも、この生き物たちと一日を過ごすにはかなりのパワーが必要だろう。
幼児部に松たか子似のかわいい保母さんがいた。
別に松たか子のファンではないけど。

今回の公演は情報宣伝で結構苦労している。
新しいパブリシスト(宣伝担当)を雇ったらしいけど、
Downtownでは結構重要なVoiceとTimeoutの批評家を呼べなかった。
アメリカでは日本と違い、新聞に載る批評が
集客の結構重要なファクターとなる。通常公演期間も長いので
1週目に批評家を呼び、2週目までには新聞雑誌にその批評が載り
それによって客足がかなり左右される。

いちばん有名なのはNYTimes。
ここでの批評が悪い為に閉鎖に追い込まれたブロードウェイショウは
たくさんある。
うちのような弱小劇団にとってTimes掲載はある種のステイタスだ。
まあ、紀伊国屋劇場で芝居をするようなものかね。(?)
未だにTimesからは誰も来ていない。
でも、いくつか他のところからは来ている。
昨日はNew Yorkerから誰か来たらしい。
ちゃんと雑誌に掲載されれば結構な宣伝になるだろう。
NewYorkerは日本でも大きな本屋に行けば買えると思う。

ちなみにパブリシストとは情宣専門の人たちで幾つもの劇団や
パフォーマーを担当している。通常料金は一公演につき3000ドルから
5000ドル。もちろん、やり手の人はもっと取っていると思う。
悲しいかな、この人たちの力無しに成功していくことはかなり難しい。

土曜日の終演後、アラスカ出身の役者の両親が送ってきた自家製の
キングサーモンの燻製をあてに劇場で軽く飲む。
彼女が釣ったと言う鮭の写真も見せてもらった。
燻製うまい。
クリームチーズ、トマトなどをクラッカーに載せてがつがつ食べた。

芝居自体の出来は2週目ということもあってかなり落ち着いてきている。

長い日記。

















      

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