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嫌いな食べ物「キュウリ」


2001年12月05日(水) 12月5日17時7分

 当事者が誰であれ、私であれ、私の人間というものに対する感情は変わらなかったでしょう。貴方は怒涛の人生を生きているだろうけれど、私の感情を判りはしない。そして私も、貴方の感情を判りはしない。唯私は泣くだけで、言葉で括って説明し様と、精一杯の事を…馬鹿みたいに繰り返すだけだった。
 貴方は何時も、私が感情を言葉と涙で括ろうと、表現しようとすることに反感を抱いていたね。其れを知っても、私は何時も、貴方に出来るだけ判りやすく、自分の感情を知って貰いたいと思っていた。
 知ったところで判りはしない。人間等人、其々で感情が違うのだから、他人の感情等知りもしないと私だって判ってはいるけれど。其れでも言葉で括って伝えようとした私は、多分無駄な努力と知りながら結局判って欲しかったのね。

 言葉と涙でしか表現出来ない私を、赦して。

 私は何時だって言葉で括って小さな枠に当て嵌めてしまう。其の隅っこでも良いから、レンズで覗いて欲しいのに。顕微鏡で、原子の一部を、私の肌の細胞の構造を、見て欲しいのに。
 貴方が出来ないのではなくて、誰にも其れは出来ないなんてことは、知っているよ。 其れでも頑張って、言葉を紡ぐ私は馬鹿だよ。
 理解したなんて言わないで!判ったなんて言わないで!貴方は判りはしない。誰にも判りはしない。そう知りながら、結局私は他人の「判った」を望んでいるのね!
 なんて支離滅裂なの。如何して私はこうも言葉を紡いでいくのだろう。誰も判りはしないのに、判って欲しいなんて。まるで在り得ない永遠の愛を望むふざけた男女。まるで在り得ない永遠の生涯を望む干乾びた老い耄れ。

 如何してこうも涙が出るのだろう。

 私でさえ、本当の理由なんて判りはしないのに!


さくま