2というからには、1があるはず。 でも、 そういうタイトルはない。 ただ、前にも蕎麦屋のことを書いた覚えがあるから。
昨日も蕎麦屋でお昼ご飯。
こないだ書いた、裏さびしい・・といっても けして嫌じゃないあの独特の雰囲気の正体を発見。
BGMがない。
これ、意外に影響あるのね・・って思った。 BGMがあると、その店の本来の雰囲気とは別に その音楽の雰囲気に影響されて 錯覚に陥ることもある。 そういう意味では、まぁその選曲自体が ある程度店の雰囲気の一部になっているわけで、 錯覚とは言いすぎかも・・でも、 たぶん、錯覚させようという狙いもあるだろうから、 やっぱり錯覚か。
ってどうでもいいことを何言ってるんでしょう。
で、蕎麦屋。
昨日はもうお正月ムードだった町が、 音楽のない蕎麦屋に入ると、 急にお正月から遮断されて、 ある意味沈滞したムードがあるわけね。 それはそれで楽しい。
で、これは解決したことだからいいのだ。
昨日の蕎麦屋はしぶかった。
店内の客の7割がおじいさん。 正確にいうと、 楽隠居って言う感じのおじさんとおじいさんの間くらいの一人のお客さんっていうのが多かった。
で、全員が、蕎麦を食べていて(当たり前か)、 全員が、昼からお酒を飲んでいる。 しかも、日本酒。
これがまた、かっこよかった。 全く違和感ないっていうか、 不健康な感じがしないっていうか、 ごく自然で。
「からみの・・・蕎麦。あと・・・影虎・・・冷やでいいよ」
かーーーーっ。
言えないね。 言っても、決まらないね。 蕎麦屋で酒を飲むっていうのは、 20歳をすぎてから知って、 どうしてもやってみたくて、一度だけやったことがあったけど、 だいたい、蕎麦屋って、お昼とかおやつ(小腹が空いたときね)に これまただいたい一人で食べるから、 なかなかお酒飲もうっていう感じにならないのよねぇ。 だから、「今日は蕎麦屋で酒飲むぞ!」って気合いれて、 わざわざそのために行くっていうイメージがあるからだけど、 普通に蕎麦屋に来て、普通にお酒飲むっていうことだけでも、 かっこいいのに、なんか、あの熟年っていうか初老っていうか、 あの年代のおじさんがそういうことしてるのって、 あまりにはまっていて、しぶかった。
「おめぇらよ、若いねえさんとかにいさんとか、 おやじみてぇなおばさんとかよ、そういう連中ばかりに注目してるけどよ、 まだ日本が安かろう悪かろうのイメージだったころからよ、 ここまでの経済大国に成長させた基盤はよ、 おれたちみてぇなふつーーの親父達が造ってきたんだぜ。 おめぇらみてぇなちゃらちゃらした連中とはよ、 キモったまがちがうわけよ。」
って言われているようだった。 たぶん、あたしみたいにひねくれてないから、 そんなこと全然思ってないと思うけど。
「ただ、のみてぇから飲んでるだけよ」
って言うんでしょうけど。
私がなりたかったものの一つに、 ”キセルで煙草を吸うのが似合うおばあさん”
っていうのがあったけど、 新しく、
”蕎麦屋で昼から酒飲むのが似合うおじいさん”
っていうのが加わった・・・って どうがんばってもおじいさんにはなれないけどね。
それにしても、蕎麦屋行き過ぎてない?>私
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