日記病者

For God so loved the world that He gave His only begotten Son,
that whoever believes in Him should not perish but have everlasting life.
John 3:16




2002年01月24日(木) 衝動買いのそれから

課題で出てた夏目漱石著『こゝろ』の文庫本が漸く読み終わって、
次なる本を求めに書店へ立ち寄った。
最初はドストエフスキーの『罪と罰』でも読もうかと思っていたのだが、
そういえばドストエフスキーは『貧しきひとびと』を読んだことがあったな、と思い
トルストイに挑戦してみようと気変わりした。
しかし粗筋を色々読んでみると、トルストイの禁欲主義がどうも肌に合わない。
あたしという煩悩の塊のような俗物が、土台トルストイと馬が会う訳が無いのだ。
そういう訳で、やはりあたしには日本文学しかない!と決意も新たに、書架を移動。
三島由紀夫氏の『青の時代』か、はたまた『宴の後』、或いは『美徳のよろめき』か……。
けれど今日は気分が乗らなくて断念、さらりと江戸川乱歩へ逃げる。
短編集を漁ってみたが、『陰獣』の収録されているものが無くて、これまた駄目。
……一体、あたしは今日中に目的のものを見つけ出せるのだろうか……。
不安な中で、たまたま角川文庫の書架に漂着した。
すると、あらあら、どうしたことか。
さんざん目移りした挙句、結局どちらか一つに絞れなくて、
永井荷風著『墨東綺譚』と石川淳氏『新釈雨月物語』を購入。
因みにどちらも角川書店である。

『雨月物語』はとっても好きな古典の一つだが、何より今回、
挿絵を岡田嘉夫氏がなさっていたので、購入を即決した。
以前、これまた角川書店の文庫で田辺聖子氏『絵草子 源氏物語』を読んで以来のファン。
浮世絵チックなのに、何処かモダンでとっても素敵な絵なのだ。
『墨東綺譚』は、永井荷風に興味があったので。
所謂、耽美派の作家ではなかったっけ?
同じく耽美派で、谷崎潤一郎の『刺青』に感動して以来、
いつかきっと永井荷風も読んでやろうと思っていた。
その機会が漸く得られた訳ね。

でもこんなに書店をうろうろしてから言うのも何ですが、
実は一昨日、宮部みゆき氏の『人質カノン』を買ったばかりなのよね……。
本日漸く短編を一つ読み上げました。
うーん……まぁ、買って家に置いておけば読むから良いか。
ああ、そういえば夏目漱石の『草枕』も読みたいんだった……。
いつになったら全て読めるんだか。


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東風 [MAIL]

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