日記病者

For God so loved the world that He gave His only begotten Son,
that whoever believes in Him should not perish but have everlasting life.
John 3:16




2002年08月04日(日) 住基ネットと終末論

明日からとうとう施行されるそうな。

住民基本台帳ネットワーク。
略して住基ネット。

住民票が要らなくなって諸手続きが容易になるという点では良いと思うし、
そのお蔭で予算も130億円(だっけ?)ほどスリム化するというなら必要だとも思う。
でもやっぱり、皆さん言われているように情報の流出は怖いね。

ハッカー、コンピュータウイルスの問題も勿論ある。
専門家曰く「ネットワークへの侵入は不可」らしいが、
万一その通り外部からの侵入が無理だとしても、
それより何より一番怖いのが「内部の人間からの流出」ではないのか。
人間はお金が絡むとびっくりするくらいガラッと変わるからなぁ。
管理作業に当たる人間として、高いモラルを持って戴きたいが、それはなかなか難しいよ。
こういう時、やっぱり荀子の「性悪説」が正しいのかなと哀しくなる。

街頭インタビューを見ていると、
「人間に背番号を付けるとは!」
みたいなことを仰る方がいらしたが、それは曲解ではないかと思う。
情報を数字化することが、人権を軽んじることに繋がるか?
たかが数字化されたくらいで損なわれる程度の人間の尊厳なら、
最初から無いも同然のような気がするんだが。
そういうことは、好況でお金が有り余ってる時に仰ったらよかろう。
実際これだけ国債出して借金だらけの国庫がありながら、
そーんな悠長なことは言ってられんと思うんですがねぇ……。

先日、再び例の接骨院に参りまして、治療を受けた。
S先生は、あたしがキリスト教学校の生徒だからだろうか、
なーんかいっつも宗教の話を持ちかけられるんですが。
そんで今回は突然何を仰ったかと思えば、『終末論』。
しかも先生の仰る方は旧約聖書(つまりユダヤ教的な)終末論の方らしかった。
申し訳ないことにあたしが習ってきたのは殆ど新約聖書の、しかも福音書がメインなので
旧約聖書にはあんまり詳しくない。
せいぜい創世記か、コヘレトの言葉……くらいかしらん。
だからご期待に添えるような受け答えが出来なくて非常に申し訳無い。
ひたすら聞き上手(上手だったか?)に徹しました。

あたしの極々私見ですが、旧約は結構悲観的だと思う。
神様がやたらめったら怒って罰を与えなさるし(罰は洪水が多かった)、
「律法に従わねぇと、てめぇらぶっ潰すぞ!」
とも言わんばかりに怖くて厳しいし。(その良い例はソドムとゴモラ)

一方、新約はイエスメインだから、結構楽観的ではないかな。
浄土真宗に通じてるけど、
「律法が全てではない。弱くて小さなものも最後の日には救われる」
みたいな感じ。
その最後の日というのが、新約的終末論、だとあたしなりに定義している。
旧約的終末論は、残念ながら勉強不足なのでよく分からん。
果たしてその終末とは、
「神の国が実現する」
という、新約と同じような意味での終末なのか、それとも
「何か悪い大きな力がすべてを破滅させる」
という意味での終末なのか、そこんとこもよく分かりません。

んで、そのS先生から教えて戴いた。
旧約聖書に終末が来たるまでの条件が色々と書いてあるらしいのだが、
今のところ殆ど既に実現していて、所謂エックスデーは近いのだそうだ。
時間に換算すると、もう12分前なんですって。
……どういう基準の単位なのかは分からんが。
そんで、ここでようやくタイトルに結びつく訳ですが、
住基ネットってのは、その条件の一つだそうですよ。
あたしが先生から伺ったことを詳しく書くと、もうきりが無いので
泣く泣くここらで終わろうと思うけれど、ほんまに興味深いお話だった。

最後に惜しんでもう一つ。
映画『オーメン』で主人公ダミアンが生まれ持った数字は有名な666ですが、
これは新約聖書の『ヨハネの黙示録』から取っている。
この黙示録は新約聖書の最後を飾っていて、なかなか暗示的な文章が面白い。
聖書の脚注によれば、この666とは皇帝ネロを表すらしいが、
まぁその人物については諸説ある。中にはヒットラーを指すとかいうのも無かったかな?
……と、まぁここまでは、或る程度の方々は常識程度にご存知かも知れない。
それがですね、近い将来、この666の人物が世の中に現れるらしいんですよ。
ひょっとするともう何処かに生まれているかもしれないし、これからかも知れない。
んでこの666の人物が物凄いカリスマ性で地球全土を掌握するらしく、
その時悪用されるのが住基ネットなんですと。
以上が話の概略です。

パッと聞くと馬鹿らしいSF話のように思えるかもしれないが、
宗教的に聞くと洒落にならないくらい真実味を帯びているのだよ。
聖書も額面通りに読むと阿呆らしいが、
それなりの解釈をして読めばびっくりする真理が隠れていたりする。
それはまぁ、色んな宗教に通じることですがね。
これだけ狂い始めた世の中見てたら、666の人物がいつか現れても可笑しくないかなと思うよ。
本日の朝日新聞の9・11のテロに関する記事を読んでたら、
「正義のアフガン空爆」に於ける正義が如何に偏頗なものかということを身に積まされたし。
こんな近視眼的正義がまかり通ってしまう世の中なら、変な指導者が掌握しても不思議ではないさ。
宗教に対して鷹揚なのは日本人の民族性だと思うが、
教養として宗教を学ぶというのは、どの宗教であれ、必要なことではないのかしらん……。
ちょっと話が変わってきてしまうけれど、
倫理観を植え付けさせることが出来るのは、家庭と宗教だけだと思う。
学校にそれを求めるのは、無理なことですよ……。

また最初と最後で話が大幅に変わってしまった。


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東風 [MAIL]

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