久々にタモリ倶楽部を拝見しました。 タモリさんは大好きなんだけど、まぁ時間帯からして寝てることも多いし、 1時からはニッポン放送でナイナイのオールナイトニッポンを専ら聞いてたりするので 起きてたとしてもなかなかお目に掛かれなかったのです。 でも今日はどうしてもタモさんにお目に掛かりたかったの。
そしたら 「この番組(タモリ倶楽部)は俺の趣味でやってんだから」 とタモさんが。 あー、このナチュラルな発言が大好きです。お慕いして余りあります。 真面目にやる気がないところが素敵。 でもくだらないことに全力投球、という姿勢が大好きです。 リスペクト・タモさん。
どうでもいいことで思い出した。 タモさんとは全く関係ないのだが、最近倫理学の授業で アリストテレスの『二コマコス倫理学』を扱っておる。 んで、去年の教養科目で哲学取ってた時、(前後期ともに同じ先生だったのだが) 担当の先生がアリストテレスに対してはいつも酷評で 「ま、言ってることは面白いんですけど、文章が下手糞なんです」 「アリストテレスの書いた本を読んでますと、もう、とにかく文章がまずくて」 「内容はなかなか面白いこと言ってるんですけど、 書き方が下手だからみなさん読む気がしなくなるんですよね」 と、いつもアリストテレスの文章のひどさに対して手厳しかった。 んで今回、哲学の先生とは違う方なのだが、授業の途中で義務論の話をする時、 義務論の祖ということでカントの話が出たのだが、 「格率」など独特な言葉を用いた文章を一応読んだ上で、 「格率とか難しそうに見えますね。まぁこんなのはどうでもいいんですが」 と、ドきっぱりおっしゃった。 あのー、哲学とか倫理とかの先生って手厳しい方が多いんですかね……。 切り捨て方があまりに鮮やか過ぎて面白かったです。
そういえば前述の哲学の先生のアリストテレス批評に関して。 ギリシア人は何故悲劇を求めたか、という問いに対して アリストテレスはカタルシスというものを持ち出して説明した。 要するに悲劇を見ることによって道徳的にレベルアップするのだ、とか 悲劇を見ることによって浄化作用がある、とか。 まぁ実際泣くことによってストレス発散の効果があるらしいのだけれど、 前者の道徳的にレベルアップ、ということに関しては 「こんな馬鹿げたことはないですよね、あり得ないです」 とかなーり、こちらが気分いいくらいはっきりきっぱり切り捨てなさった。 あれも聞いてて面白かったです。 なんか、アリストテレスも気の毒だのう。
|