- 2000年01月17日(月) 「藤野千夜」その後……
★1・「藤野千夜」その後……
★2・「宦官」という言葉の「語感」!!☆何人かの人と話した(オンラインで)。
いろんな意見が聞けて、面白かったし、やっぱり「視点が違う」と私には見えないものも見えて、良かったです。
☆で、現物を買いに行ったら、「夏の約束」は未刊(2月上旬刊行)、その他は「版元品切れ」。ん?ベネッセで出ている「少年と少女のポルカ」はまだ在庫があったのかな?
―とりあえず、全点注文しちゃった。
☆一度しっかり集中して「Survival」を続けなければ。
☆あと、もうひとつ書きたいものが浮上。
……といっても、こちらは小説じゃないんだけれど。
ああ、たぶん、書くなら今が「旬」なんでしょうね。
ここを過ぎると、急速に色あせていってしまう……。☆私って、ぜんぜん「常識」知らなかったのねー。
……ってどういうことかというと、「宦官」って、「人を罵倒するための語」だったのね?
私はこの言葉にちっとも悪いイメージを持っていなかったので(でも、よく考えてみると「なぜそうなったのだろう?」)、とてもびっくりしてしまいました―「宦官物語」という書物を読んで。
☆著者は「1923年生まれ」となっていたから、戦前〜戦中の「戦争寄りのジェンダー観」で育ってしまっているのだろうけれど、「宦官」を悪く言うのに、ちょうど「女性蔑視」と同じような表現を用いているのには、参りましたぁ(^^;。
☆でも、逆に、「宦官」←つまりは歴史上の「作られたトランスセクシャル(?)」ともいえるような気がするのだけれど、(たまたま日本には「宦官制」がなかった、という事情もあってなおさら際立つ→)、「性別」として考えるときに非常に考えにくい存在なので、既存の「オトコは……」「オンナは……」に引き寄せて考えるしか、考えようのない人が多いのも無理ないのね。
このところ、無防備な私は、けっこう多くの人に自分のことをかむアウトしてしまっているのだけれど(そんなことをすると「GIDなんて、自慢するようなことでもなりたくてなるものでもないのに……」とお叱りを受けてしまうし、「政治的に」拙いこともあるのかもしれないのですが……)、特に「オトコ」の嫌らしい「否定」の視線の中に、「どうにかして既存の価値観に合わせようとする→自分の尺度では『嫌らしいもの』としてしか捉えられない→『コイツも嫌らしいヤツ』と結論づけるしかない」という「色」を感じてしまうのです。
「オマエがオンナ? もし本当にそうだとしても、オマエなんか抱く気になれねーなぁ」みたいな。
ふっ、私も「オトコ」でしたからね、そういう気持ちはわかってしまうのよ。
↑けっこう「怒りモード」。
☆前掲の「宦官物語」、今の私に評価できるのは「蔡倫」や「鄭和」といった「良い方で」歴史に名を残した宦官である人物を取り上げてくれていること。
もっとも、「良い」「悪い」なんていうのも、私にはどことなく「サル山?」に見えてしまうのだけれど。
あんまりこんなことばっかり言っていると、「教条的ウーマン・リブ」と思われてしまいそうなので、最後に、あくまでこれは私自身の個人的な悪感情、「憎悪」……かな、そういったものの表出でしかないこと、ご了承ください。ヒモはついていません。
気を悪くしてしまった人が多かったら、いちおうごめんなさい(m(__)m;でもたぶん、本気で「悪い」と思ったら、こんな文章をupしたりはしないよね(^^;)。