原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2000年06月21日(水)

★1・「言いたいけれどうまく言えない気持ち」

04/07/01 編集

…って、ありますよね。
で、他人から変に突っ込まれると、暴走してしまう…
でも、そのままだと、傷口がもっともっと開いてしまう。
だからと言って、黙っていると、問題はいつまでたっても解決しない。

ISの問題も、そういうところがあるのではないでしょうか。
性教育で、「プライベートゾーンは、人から無理やり触られそうになったり見られそうになったりしたら『いやだ!』と言っていいんだよ」という指導をします。
(今は小学校1〜2年生かららしいです。うらやましい… 私は学校の先生ではありませんけれど)
ただ、たぶん大切なのは「触っちゃいや!」と言うのと「話しちゃだめ!」というのは別だ、ということです。
子どもの心の中で、この二つがごっちゃにならないようにていねいに教えてあげられることを望みます。
私は「自分の問題を人に話してはいけない」と思い込んで育ちましたけど、その結果むしろ社会との接点を失ってしまい、その分だけ自己認識がゆがんでしまったのではないか、と思うのです。
ISの人たちのお話を見ていても、「男だと思え!」というような規制にさらされている場合が多いと思いました。
身体の中から沸き起こってくる認識と、周囲から規定される認識のずれ…苦しいものです。

そういう自分の苦い経験があるからこそ、私はIS(やTS)について公平な態度がとれる子どもを育てたいのです。
私自身は「教職」の資格があるわけでもなく、非力ですが、せめて本職の先生方にはお願いしたいし、子どもを持つ親御さんたちにも自分の持つ認識を再検討してもらいたい。

自分の世代では、自分だけではなく社会そのものが傷つき、病み、性に対する認識がゆがんでしまっている。
けれど、この先の世代では、それがもっともっと自由で素直なものになってほしいのです。

(ある掲示板への書き込みです)

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