2002年09月30日(月) |
「心配したって・・・」 |
先生は仕事をしていたけれど、 「先生〜、相談があるんですけれども仕事終りますか・・・?」 「おわ・・・ってないけど、仕事しながら〜でもいいんならよいですよー」 例によってゆーちゃんも交えてまた相談をした。
昼休み。私は担任の先生に 「音大に行きたいので、理系講座から文系講座にうつります。」 と言いにいった。 すると先生、中々キツイことを言う。 「合格率や就職も聞いてきてゆっくり考えろ。 何せ他の方面とはまた違ってすごく厳しい道だからな。」 ・・・合格率なんて聞けなくて放っておいたのに、さすがにそうはいかないか。
私はまず就職のことから聞いた。 先生はどうして音大に行ったのか。 初めから教師になるつもりだったのか。 色々聞いた。 私は意外だと思った。 ゆーちゃんもそうだけれど、プロになりたいんじゃなくて はじめっから先生になりたかったのだと言うから。 話を聞くうちに私の悩んでいた就職の悩みが少し解消された。 「教職」もいい。そう思ったから。 もっとひらかれた、歌の教室を開くのがいいかも知れない。 歌をもっと普及させるのだ。
話し始めてかなりたった頃。 私はついに切り出した。 「・・・私はどれくらいの見込みがありますか?」 ・・・先生は厳しいことを言わなかった。 その内容は私を喜ばせたけれど、果たして真実なのだろうか。 ・・・おっと! 私のよくないクセが出た。 「常に物事を批判的に見る」というクセ。
ゆーちゃんの「歌は上手くなれるんですか?」という問いに、 先生は答えた「やればやるだけ歌は上手くなる。」 私の「先生は才能をどう思いますか?」という問いに 先生は話した。 「99パーセントの努力と、1パーセントの才能。 100点とれる人間はわずか。 でも99点までなら誰でも頑張ればとれる。」
最後に聞いた。 「自分にいいものがあるかどうか、不安になることはないのですか?」 先生は言った。 「心配したってしょうがないだろ? 多分、そんなの死ぬまでわからないんだよ。」
私は先生を尊敬する。 尊敬するから、その言葉を信じてやってみようと思う。 不安だと思っていたことは全て話した。 あとは私がどこまでやれるか。 どこまで自分を信じれるか。
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