---□□草原で独り言□□---

2003年09月27日(土) 五人なら

今、合唱コンクールの全国大会の一つ前の大会が行われてる。
うらやましいっていう気持ち。
ただ、この一言につきる。

そうそう、木曜に、学校内の合唱コンクールがあった。
すごくいい舞台をかりてやるんですよ。
でも、高校生にもなるとどっかひねくれてきて、
「けっ、クラス合唱なんて」て思う人たちもいるわけで、
私は正直、もったいないと思った。
別に、私がバスケや野球をするのが嫌いなように、
歌をうたうのが嫌いな人だっているはずです。
そこは責める気はないけど。
だけど、舞台に立ちたくない人が、無理やり立たされて歌ってる様子を見てたら
本当にもったいないと思った。

私たち(部活の三年生)は本当に歌が大好きで、
五人でアンサンブルをしていると、本当に幸せで。
それを人に聴いてもらえたものなら、もっと楽しくて。
本気で五人でのコンサートを計画した。
だけど、会場を借りるお金なんて到底なくて。

学校が校内合唱コンクールのために借りたホールは
サイトウキネンも行われるところで、すごいお金もかかっていて
すごく音もいいホールで。
いやいや歌わされてる人、みてたら
「代わりに私達にその時間をくれたら、
このホールいっぱいにいい歌を響かせるのに。
私達にも、聴かせる場があったらいいのに。」
って、ステージで歌いたくなった。
そして先生に頼んで、職員合唱にこっそりまじった(笑

審査の間、
部活の後輩達が設けられた時間をもらって、ステージで歌っている。
でも私達は部活を引退してるから、それを客席の隅で見ていた。
楽しそうで。本当に楽しそうで。
引退したんだ・・・って悲しくなった。
ちょっとだけ、涙がにじんだ。

部活の発表が終って
「もうしばらくお待ちください・・・」
どうやらもう少し、時間がかかるらしい。

「へぇ・・・・・」

私達は瞬時に顔見合わせた。
『キラーン☆』って感じだった。


猛ダッシュしていって、私達は進行係りに交渉。
「余り時間使って、一曲歌ったらダメですかー?」
「全然、OKですよー」
五人がステージ裏に集合する。

「ところで何うたう?アメグレくらいしかないね」←アメージング・グレースのこと
「やばい、一回もちゃんと練習してないけど・・・」
突然のチャンスだから、今日のために練習とかはしてない。
だけど、いつも音楽室でうたってる。
歌いたいときに、いっつもうたってる曲だ。
不安はあんまなかった。
五人なら絶対いいうたを歌えるっていう確信があるから、
私達はウキウキしながら、
そして突然の発表に興奮しながらステージに出た。

広いホール。たくさんの客席。
ホール独特の、ちょっと暗めな照明。
いつもだったら、それを見て、足が震えてた。
だけど、五人なら。
広い空間のその全てが、私達の身近に感じられて、
歌を歌って、のこる響きが幸せに感じられて。

やっぱり、私はこの五人でするアンサンブルが大好き。
この五人でいるのが大好き。


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S.Soraka [MAIL]