今、合唱コンクールの全国大会の一つ前の大会が行われてる。 うらやましいっていう気持ち。 ただ、この一言につきる。
そうそう、木曜に、学校内の合唱コンクールがあった。 すごくいい舞台をかりてやるんですよ。 でも、高校生にもなるとどっかひねくれてきて、 「けっ、クラス合唱なんて」て思う人たちもいるわけで、 私は正直、もったいないと思った。 別に、私がバスケや野球をするのが嫌いなように、 歌をうたうのが嫌いな人だっているはずです。 そこは責める気はないけど。 だけど、舞台に立ちたくない人が、無理やり立たされて歌ってる様子を見てたら 本当にもったいないと思った。
私たち(部活の三年生)は本当に歌が大好きで、 五人でアンサンブルをしていると、本当に幸せで。 それを人に聴いてもらえたものなら、もっと楽しくて。 本気で五人でのコンサートを計画した。 だけど、会場を借りるお金なんて到底なくて。
学校が校内合唱コンクールのために借りたホールは サイトウキネンも行われるところで、すごいお金もかかっていて すごく音もいいホールで。 いやいや歌わされてる人、みてたら 「代わりに私達にその時間をくれたら、 このホールいっぱいにいい歌を響かせるのに。 私達にも、聴かせる場があったらいいのに。」 って、ステージで歌いたくなった。 そして先生に頼んで、職員合唱にこっそりまじった(笑
審査の間、 部活の後輩達が設けられた時間をもらって、ステージで歌っている。 でも私達は部活を引退してるから、それを客席の隅で見ていた。 楽しそうで。本当に楽しそうで。 引退したんだ・・・って悲しくなった。 ちょっとだけ、涙がにじんだ。
部活の発表が終って 「もうしばらくお待ちください・・・」 どうやらもう少し、時間がかかるらしい。
「へぇ・・・・・」
私達は瞬時に顔見合わせた。 『キラーン☆』って感じだった。
猛ダッシュしていって、私達は進行係りに交渉。 「余り時間使って、一曲歌ったらダメですかー?」 「全然、OKですよー」 五人がステージ裏に集合する。
「ところで何うたう?アメグレくらいしかないね」←アメージング・グレースのこと 「やばい、一回もちゃんと練習してないけど・・・」 突然のチャンスだから、今日のために練習とかはしてない。 だけど、いつも音楽室でうたってる。 歌いたいときに、いっつもうたってる曲だ。 不安はあんまなかった。 五人なら絶対いいうたを歌えるっていう確信があるから、 私達はウキウキしながら、 そして突然の発表に興奮しながらステージに出た。
広いホール。たくさんの客席。 ホール独特の、ちょっと暗めな照明。 いつもだったら、それを見て、足が震えてた。 だけど、五人なら。 広い空間のその全てが、私達の身近に感じられて、 歌を歌って、のこる響きが幸せに感じられて。
やっぱり、私はこの五人でするアンサンブルが大好き。 この五人でいるのが大好き。
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