なつかしいなぁ。小学校二年生の頃、国語の教科書朗読し合った子、私すごい熱血に読んだらすごいね〜って言ってくれてうれしかった。いつから友達だったんだっけ…気付いたら友達で、「みー」って呼んでた。いつも一緒とかそんなんじゃなくて、でも私がバスケ始めて、誘ってみーも入って、色々がんばったよね、意地の悪いこともしたよね。みーは頭もよくて才能もあって勇気もある子で性格もよくて、私にとって友達だけど一番の憧れだった。あ、そうだ!私絵の具がなくて買いに行かなきゃと思って、でも一人で行くのもつまらないから、みーに電話した。みーは来てくれて、そんで自転車で一緒に行ったよね、隣町の文房具屋。それからサティでジュースを買って、村の公園で飲んだ。そう、あれはちょうどプリント倶楽部が出た頃だったよ。一緒にとったシール、今でも実家を探したらあるかな?あって欲しい、あって欲しいよ。 あの時の光景の色が今でも胸に染みてるのに、なのに現実にだんだん確信が薄れていくよ、胸に染みたこの記憶が確信してるのに、それを証拠してくれる物がないよ。みー、中学卒業してから全然会ってないね、話してないね。私口下手だから、緊張屋だからうまく話せないかも知れない。みーもそうだよね、人前に出ることは苦手だった。中学の役員選挙、クラスの投票でみーは一番推薦されてた。みんながみーに一目置いてたんだよ。それでも表舞台に立つのが嫌いなみーは私に「候補になってもいいけど、じゃあ○○ちゃん推薦長やってくれる?」って私に言ったよね、覚えてないかも知れないけど、みーに憧れてた私は、すごくすごくうれしかったよ。もう覚えていないかもしれないけど、私には色んなことがあたたかい思い出なんだ。 ねぇ、みー。成人式も同窓会も来なかったね。世の中は完璧じゃないから、嘘のテンションとか、嘘の恋愛とか、そういうことを皆してるかもしれない。あるいは、真剣な恋で友達とギクシャクしたり。でもみーはきっと、そんな世の中には馴染めない人だよ、勝手なこと言ってごめんなさい、私の勘違いだったらごめんね。私もね、無理してるとこあるんだ、皆のテンションの基準に、ちょっとだけね。 それでもその輪に入る私をみて、みーは私を友達だとは思わなくなっちゃったかな?ねぇ、みー、だけど気付きそうなんだ私、何かに。皆に会いたいし、大好きだけどテンションが合わないとき、きっと気にしないで普通にしてればいいんだと思う。私も、これは慣れなんだろうなぁって。皆が皆に会いたがってるよ、懐かしくて温かくい記憶を支えにするために、なくさないように。一生会えなかったら寂しいよね、私たち。私は寂しいよ。だって保育園から中学三年まで一緒だったんだから。 みーがうまくしゃべれるか心配で同窓会にこないんだとしたら、心配しないで、私がずっと話し掛けるよ。私が覚えてるみーとの思い出話すから、みーは「あったねぇ、そんなこと」って言ってくれればいい。それだけで、私は嬉しくなるよ。 普段何にも思わなくても、ときどき開けるオルゴールみたいに、ふたを開けるとあふれてくる光景と心、私の根にいつもあるよ。
|