ふつうっぽい日記
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2002年03月04日(月) お兄さんとお皿

今日は、午後から銀行に行った。本当は3月1日に済ませたかった“お仕事”だったのだが、タイミングを逃し、今日になった。月曜日は、ただでさえ、何かと忙しい気持ちになるので避けたかったのだが忘れたら我が家の一大事になることなので、意識している内に動いた。

3時前30分ほどの某銀行。以前に来た時は、専用の窓口があって“待ち紙”(お隣の奥様がそう言っておられたのでこう呼んでおくことにする)無しでするっと対応してくれたように思ったので、前もって“待ち紙”を取らずに係の人に尋ねた。すると、「コチラを取ってお待ちいただけますか」と、“待ち紙”を渡された。“待ち紙ナンバー625番”窓口の対応番号はまだ500番台で、20分くらいは待たなければならなかった。“待ち紙”を握りしめ、“待ち椅子”にで我が順番を待つ私。両隣には老婦人がでぇ〜んと座っている。大きな身動き取れずに、軽く人間観察をすることにした。

“待ち椅子”は仕切りこそなかったが、5人くらいの横長タイプで私が着席したのは窓口に近い部分だった。2列目の椅子に座ると、両隣の人間の足場を気にしつつ、「ごめんなすって」と片手で拝みながら申し訳なさそうに席を立たねばならないので、前の列でよかったと少しリラックスする私。実はちょっとだけ臆病なところが私にはある。600番台になると、足など組んで少し余裕が出てくる私。

615番の“待ち紙”ナンバーが呼ばれ、少しだけ動揺する私。615番は痩せ形の、ちょっと内気そうな20代前半と見えるお兄さん。(年下だがお兄さんと呼んでおく)お兄さんは丁寧に会釈をして振り込み用紙のようなのを窓口の女性に渡す。控えのようなモノが“お皿”(ブツブツの付いたお金をのせる器)に載せられた。手続き完了には少し時間がかかるのか、お兄さん控えと何か(?)をカウンタから受け取り再び着席し、何かを待っている様子。ちょっとおどおどしていたのが、お茶目な姿に見えたのでさりげなく、お兄さんの方を見る私。

なんと…手には“お皿”を持っていた。そう、お兄さんは“お皿”ごと持って行っちゃったのであった(笑)その後、巡回している行員に何かを勧められているようだったが照れながら断っていた。でも、お兄さんはまだ“お皿”を持ち続けていた。おそらく、かなり緊張していたのであろう。ハッ!と気づきながらもきまり悪そうにカウンタに“お皿”を持っていくのはカッコ悪いよな…と余計な想像までする私。そんなことをシュミレーションしている内に私の番号は無事に呼ばれた。

あのお兄さんは、あの後どうしただろう?と少し気になりながらも、忙しそうに私は銀行を後にした。


KAZU |MAIL