ふつうっぽい日記
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2003年05月26日(月) たかが、炊飯器、されど炊飯器。

先週の頭に、炊飯器が壊れた。炊飯自体は、圧力鍋でやっているので、保温ジャーとしての役目がほとんどなのだけど。二ヶ月に一回くらいは炊き込みご飯を炊飯器の「メニュー」で実施したりするけど、コレも圧力鍋でできないことではなかったりする。我が家ではほとんど、炊飯は夜実施する。夜炊いたご飯で、翌日の朝食と昼食をまかなう。一時期、炊飯器の「メニュー」を使って予約炊飯機能を使ったこともあるが、どうも、夜の間、水の中に米が浸っているのかと思うと気持ちがよろしくない私だ。夫は考えすぎだと思っているようで、米に水分を吸わせることはよいことだと実際言っていた。それならば、朝、圧力鍋で炊けば?ということになるのだけど、蒸らす時間をケチって(焦って)しまう傾向になり、いただけない状態になる確率が高い。もっとも、蒸らし時間を想定し、早起きすれば解決できることではあるが。

さて、壊れた炊飯器のその後。保証書を見ると5年の追加オプション保証というのに加入していて、購入した電器屋に行けば解決!と思っていた‥しかし‥現実は、厳しいというのかなんというか。日本経済はそこまで傾いてしまっていたのかと思える事態が。先週の土曜日に壊れた炊飯器を、目的の電器屋に持参した。「○○電器は二階と三階です」という案内にそってエスカレータを上った。主人が私の前を歩いていて、二階に到着すると「何か、全く変わってる!」と叫んだ。○○電器はよく「閉店セール」「リニューアルにご期待ください!」とか定期的にやっていたのでまたその類だろうと思っていた。しかし。頭上に垂れ下がる幕の文字をみると「完全閉店!!」と書かれていた。もう、そこが電器屋だったという証拠がないくらいに、どうでもいいモノが叩き売りされていた。「ハンガー1個10円」(黒いプラスチック製のよくあるヤツ)とか「携帯電話のモック50円」とか貴金属やアクセサリーをディスプレイしていたと思われる立方体や首の形をした発泡スチロールまでが売られていたのだった。壊れた炊飯器を抱えている私は、場違いという感じだった。それでも、もしかしたら営業譲渡とかしていて修理の権利もヨソに移動したのかもしれないと前向きに考えて、店員に事情を説明した。レジにいた女性の店員は悲しげな表情で「このような状況でして‥」と。そう言われても「そうですかー」と流せず、「5年保証に入っているんですけど‥」と言うと「少々、お待ちください。」と少し詳しそうな男性社員を呼んだ。すると「このような状況で、修理品を持ち込まれても対応できませんので‥メーカも対応できない状態なので‥」と。そこで主人が「コッチはお金払って追加保証していたんでねぇ‥」とクールに訴えた。すると、もっと詳しそうな男性が登場し、「拝見させていただきます」と保証書を確認した。そして。「コチラといたしましては、この追加保証の契約金をお返しすることしかできません‥」と。少し間を作ってから、「では、返金お願いします」と私は言った。微妙な複雑な間が作られてしまったが「だって、修理できないんだから仕方ないし」と私は正当化した。閉店情報を嗅ぎ付けて、追加保証の契約金を取り戻しに行くのが目的ではないことを分かってくれたのかは、もう、どうでもいいが。

多分、広告などで「完全閉店!!」という知らせはあったのだとは思う。店の競争では純粋に“惹かれる店”“評判の店”に客は流れる、それが自然な流れというものであり。モノを買う「その時」は、「まさかこんなことがおきるなんて」とはほとんど考えていない。「こんなこと」とは、モノが壊れること、その店が閉店すること。(百円ショップは気軽だけど)

もしも、この炊飯器が壊れなければ、つまり保証期間である5年の間、問題なく動作していれば「ふーん」と流せることだった。または、追加保証に参加せずメーカ保証である1年を超えた時期に壊れていれば。

よって、新しい炊飯器の購入となった。「炊飯器は3年もてばいい」「3年半で二回買い換えてもおかしくない」などとつぶやきつつ、以前に買った炊飯器の価格の四分の一のモノが選ばれたのだった。

今回の壊れた炊飯器から、考えさせられることが他にもまだありそうだけど、この辺にしておくことにする。

たかが、炊飯器、されど炊飯器。


KAZU |MAIL