ふつうっぽい日記
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「もう、食べ出したら止まんなくなってね。それが、これ。それで、これ。」と、私が「ストレスで?」という言葉をさえぎって彼女は言った。
彼女に夫の転勤のことを言うと、彼女は離婚した友達のことや、また、自分が多少離婚に対してシュミレーションをしているということを熱く語った。 脇には、元気で遊ぶ二人の子どもがいた。 ご主人とは付き合った時期も含めると9年目とかで、彼女曰く区切りの時期、そういうことを思わざるをえない時期だと。 去年の11月から休みらしい休みが無く、夫婦らしい会話も減ってきたと言う。減ってきたというか、減らそうとしているところが彼女にはあるようだった。育児ノイローゼとかそういうのとは無縁な感じではあるが、離婚していく友達の姿もあってか「結婚ってなんでするんだろう?」という疑問を持っているらしい。
そんな疑問を頭に漂わせている彼女に、私の夫の転勤話は彼女にしてみればそれは幸せなラッキーなライフスタイルのようだった。 でも、もちろん彼女とは家族構成も違う。 彼女は自分から離婚してと言うつもりはないらしいが、もし万が一言われたときのために、いろいろとシュミレーションをしているのだという。 それが、ストレス解消になっていると言っていたので、切実という訳ではなさそうで少し安心した。 「私にはもう、夫には愛なんてものはないね。健康な子どもが持てたことに関しては感謝はしている。もしも、そうなったら、慰謝料も養育費もいらない。そうなったら、とにかく関わりを持っているというのと離れたいから。 …友達みたいな人と結婚したいな。結婚したかった!じゃないよ。本当に、そう思うわ。なんで、こんな人と結婚したいなんて思ったんだろう。…」
7割聞き役で、話が後半、ちょっと間ができたところで、私のやっている仕事についてさらっと語った。いろんなシュミレーションでストレスを解消している彼女の感情の波に、果たして美顔というのはどういう位置づけがされるのか分からなかったけど、私の近況も兼ねて美容冊子を置いて帰った。
私がとりあえず、夫の赴任先から“別荘”に“出張(わりと長期)”する日に彼女からメールが来て「今度、上の子がいない時間に、お手入れをしてね」とあった。彼女なりのシュミレーションの中に、そうなった場合に備えて自分を磨くこと、というようなのはあるのかもしれない。
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「今度」 といって、10年が経つということもよくある。 「今度」 といっておいて、約束をせず、自分を守るというのもある。 幸せのカタチ、自分が落ち着くカタチっていうのは、ほんと人ぞれぞれだとここ10日くらいの間にいろんなカタチで考えることが多かった。
私は、一人暮らしは希望していません。憧れでもありません。 とりあえず、好きな人と暮らすことが結婚のはじまりのスタイルだと思います。始まったばかりじゃないけど、「夫」と呼ぶ人と暮らすことは「普通」「自然」だと、少なくとも今の私はそう思っています。 事情によって、妥協したり我慢したりすることもある、それが人生です。 我慢するときもあるから、ジャジャーンとリッチに趣くまま動きたくなる。 誰とリッチに動くか? そこで理性が試されるのかもしれない。
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