ふつうっぽい日記
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2007年08月08日(水) この場所が故郷と思えるその日まで

故郷に近い土地で暮らし始めて半年。
その風景そのものの懐かしさ、変貌に触れ、「ああココにいるんだ」と実感する今日この頃。

懐かしい人との再会から、いろいろ考えさせられることも多い。
それはいわゆる「年」だからなのかもしれない。
「年取ったなぁ」という実感。

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「○○君とは関わりがなかったので、メール送るなんて考えられません。それに、受け取っても向こうは逆に困ると思います。」
【人間関係】かつて子ども時代、クラスメイトな2人。今は「大人」
私は2人を知っている当時も今も「大人」
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同じクラス、同窓ってだけというのも、彼女の言うところの「関わり」には繋がらないらしい。
関わりって、なんだ?
しゃべったことがあるかないかか?
年賀状のやりとりか?
同じ地区に住んでいるとかか?

(ここで私はあるものを確認しにいく)

ひょっとしたら「同じ班」ではなかったか?と思ったのだけど、たとえ「同じ班」だとしても「関係」までには発展しないのだろう。

彼は「ぜひ、参加したいです!」と言ってきた。
ごめんね、少年。残念だけど、それは難しいみたいだ。
平凡でも穏やかな家族で育った、少年は、ただ素直なだけ。君は悪くないし、君のせいでもない。

同窓会だ、クラス会だ!と騒ぐ人間がいる反面、「別にそんなのいいじゃん…」「だるいよ…」と気乗りしない人間もいるはずで。


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「やっぱり家族運がわるいみたいだ…」と自分自身を分析するのは、14年前小学5年生だった男子だ。根拠のない自信と妄想癖と闘いながら、それでも、今はそれなりの夢をもって仕事や人間と関わっている。
彼は片親で育っている。理由は分からないが、いわゆる「欠損家庭」というのは14年前の当時でも珍しいことではなくなっていた。
私等の幼少時代は、珍しい事だったと思う。共働き、というのも専業主婦よりも少なかったと思う。

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彼女の母は言ったそうだ。「お母さん、彼氏ができたの」
彼女はおそらくこう言ったのだと思う。「わぉ!良かったねぇ」
そして彼女は笑いながら「うーん。私の帰る家はどこだ?ってカンジですよね?!お母さんには幸せになってもらいたいんでっ」と言っていた。


ある友人はこう言った「お母ちゃんの彼氏がね、宮崎の人でね…。お母ちゃんもね、宮崎に行くげな。ま、ね。いいと。私もちゃんと幸せになるけん…ハムスター飼おうかな…」


彼女は「東京に戻りたいので異動希望出しちゃいました!」
彼女から「私も彼氏ができました」、と便りが来たのはもう何年前だろう。
「ふられちゃいました」、と便りが来たのは何年前だろう。


彼女にとって、いつか、この場所が故郷と思えるその日まで、私は待っているからね。
どこにいてもね。
頑張るんだよ、かつて少年と少女だった諸君!


KAZU |MAIL