ふつうっぽい日記
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2007年11月08日(木) 「天国と地獄って本当にあるとかいな?」

今日は、天気もよかったので現場まで自転車で行った。
途中途中で、時計を見ながら、約30分くらい見ておけば到着するような感じだった。

学校の周りの道は少し狭い。
自転車置き場に近い門までは少し遠い。
まぁその内慣れていくかな。

本来は10時から2時までなのだが、今日は10時半から3時くらいまで活動。
所属長は、出張で不在。
玄関に配属クラスの女子が何人かいた。
「早く早く」
15分の中休みの時間帯で、職員室に行くと少し先生方がおられた。
持参したマイカップを洗うついでにそれでうがいをした。
時間の余裕もそんなになかったのでお茶は取らず、教室へ。
間もなく図工の時間が始まった。

なかなか集中できない「彼」
彼は、多動の傾向がある。衝動的に暴力や暴言を発する。
少しずつ少しずつ、自分の思いついたところから版画の木版を彫る。
「三角刀が一番使いやすい」と、多少広い場所でも三角刀で彫る。
まぁ、決まりはない。

3、4度目かの休憩が終わって(彼は「疲れた」と言って、後ろをみてしゃべったり隣の子にちょっかいをかけたりする)「ボクの家には秘密があると。それもイヤァ〜なひみつ。」
「何?」と彼に聞く。
「○○(配送業者)と電話番号が似ているか知らんけど、名前も言わんで電話をかけてきて、勝手にしゃべりだす。この前なんか、歯磨きしている時にかかってきて、ボクが出たら何も言わんで切れた」


そして、また何度かの休憩の後に、「ボクが生まれた時、白目剥いて気を失っていたってお母さんが言いよった。腕になんか刺していたやつが取れて、血がたくさん出とったって。
おじいちゃんは、右手が一時動かなかった時もあるっちゃが。ボクは頭を縫ったことがあるとゼ」
隣の席の女子が「アナタ、本当にケガすることばっかりしてるのね」
そして、何やらゲームの話を近くの男子と一緒にしゃべり始めた彼。
隣の席の女子は「私なんてピコピコするゲームはしたことがないよ〜DSはお父さんが持ってるし」彼は「お父さんの名前なんて言うと?」女子は「ノーコメント」。
彼は「ゲーム買ってくれって頼めばいいのに。」女子は「だって、使わないから欲しくないんだもん。それにお父さんが持っているから2つもいらないわ」

そして、また作業に戻り、ふと、「天国と地獄って本当にあるとかいな?」
続けて、「多分、オレが思うに悪いことばかりしていたら地獄に行くっちゃん」


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前回の給食時間、彼は騒動を起こし、しばらく尖っていた。
今日の給食時間は、落ち着きはなかったものの、大きな騒動もなく時は流れた。
今日の昼休みは、学校内の施設の紹介を女子2名がしてくれた。
ざっと、所属長から案内は受けていたが、子どもからの説明も有意義だった。
「先生は知らないかもしれないけど、ウチの学校には障がいのある人たちのクラスがあるんデス。」

施設紹介の時間を終えて、教室に戻ると、「はないちもんめ」が男子2名と女子4名くらいでされていて、その中に私含めて3人は仲間入りした。
予想通りに、私は取り合いになり、何度もジャンケンをすることになった。
教室内には、担任の先生もいて、ノートの添削などの雑務を立ちながらこなしていた。
途中「ちょっと、うるさすぎです!」と声をかけられた。
来週は、外で遊ぼうと思った。

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その後、ティームティーチングスタイルの算数の時間。
評価テストというのを子ども等は、受けて、終わった子どもは別の教室(TTルーム)に行く。
途中から私もTTルームに行って、邪魔をしないように様子を観察した。
なかなかテストができない子は教員の声かけや説明を受ける。
やがて、TTルームの席は埋まっていく。
TTルームではそれぞれの課題プリントをこなす。プリントは後方のラックに順番にセッティングされていて、ファイルに綴った自分の計画表に合わせてプリントを出し、問題を解き、自分で答え合わせをして点数を集計シートに記入して、次の課題に進んだり、同じ問題を100点が取れるまでやったり、速くできるように挑んだりする。
そのプリントの枚数を時間の最後に教員が尋ねて、○枚以上何人、最高何枚と黒板に記録される。

「彼」はTTルームに来たものの、落ち着きなく友達にちょっかいをかけたり、ウロウロして課題には挑まなかった。取りあえずは、担任からは教室の様子を見守って欲しかったと言われていたので学習支援等には関わらなかった。

そして、帰りの会へ。
彼等はその後、クラブ活動でそれぞれの場所へ行く。
帰りの会では、明日持って来る物の伝達などで、子ども等はそれを連絡帳に書く。
彼は教師の机の上でそれらをメモっていたようだった。
やがて、終わりの挨拶。
彼の頭をポンポンとなでた。
途中まで一緒に階段を降りていき、私が「じゃ、またね」と手を出すと、彼もまた小さな手を広げて、私の手にタッチしてきた。「オう!またなっ!」

一応、今日の私の見守り中は、大きな騒動は起きなかった。

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活動して、今日で2回目。
特にレポートや報告書を書く、という流れはないのだが、何かに書き留めて記録を残しておこうと思う。


KAZU |MAIL