ふつうっぽい日記
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2008年04月23日(水) 関心の度合いで耳の大きさが変わったら

関心の度合いで耳の大きさが変わったら、大変なことになりそう。
私は人間観察が好きで、バスの中や電車の中で寝たふりをしながら近くの人々の会話をしっかり聞いていたりする。片耳を窓に張り付くくらい接近させて、そして片耳は通路に立つ人々の雑談を事細かに分析、そして妄想…。


「…お父さんはね、お母さんに渡してくれたお金に関しては何も文句を言わないの。でも、お父さんが自分に関係あるモノを買ったりすることは、すっごい細かく言って来たりするんよー。」
「一人で旅行とか行きたいのに行かせてくれないって文句言っている人もいるみたいだから、恵まれているんじゃないの、お母さんは」
「…お父さんだってね、本当はいろいろ聞きたいんだと思うのよ。でも、聞けないのよ。…○○のランチバイキングもいいらしいね。○○○は、量が少なかったわ…。あ、ここのスーパーね、昔お父さんがよく弁当を買っていたのよ。詰め放題みたいでね。そういえば、一度忘れ物を届けるためにこの近くで待ち合わせをしたんだけど、それぞれ別のところで遅いねぇって待っていたことがあってね。おかしいよね」
「ふーん。そうなんだ。…あ、次で降りたらいいよね」
「ここから歩いても近いし、降りよう。…(バスカードを提示して)2人分でお願いします」

親子(母娘)のバスの中での会話。
娘さんは、結婚していた様子。



「…いい弟ができてよかったね(兄さん)」
「おふくろもきっと喜ぶと思う」
「…治療の方針とかちゃんと説明してもらえると思いますし、免疫関連の…」
「おふくろのあの髪、どうにかしてやりたいな…ほらほら、お前たちも何かジュースでもいいから飲まんね。オレばっかり飲んどるみたい」

明日母親ががんで入院している病院に兄と妹夫婦が連れ立って行くことになって、妹夫婦は新幹線で駆けつけた、そんな様子。(居酒屋にて)



「え?!ボク、お父さんの膝に乗らなきゃいけないの?もう○年生になったのに?そんなことしていたら笑われるよ。おかしいよ。僕、一人で座りたい。お父さんの膝の上は嫌だよ。」
「だって、椅子が二つしかないんだから、しょうがないでしょ。言うことを聞きなさい。」
「嫌だよ」
「ほら、お母さんももう少ししたら来るから」
「嫌だ。一人で座りたい。」
父息子の会話。
その隣のテーブルで二つのテーブル、四つの椅子を陣取り、友人と食事をしていた私。
友人もそのやりとりを聞いていて、テーブルと椅子二つをその親子側に「どうぞ、使って下さい」と寄せた。
父親は「どうもありがとうございます。ほら、○君もありがとうってお礼を言いなさい」と息子に言う。
息子は「どうもありがとう」と笑顔で言った。





「映画○○は、私の中ではラインキング対象外ってカンジ。最悪。見なけりゃよかった!それと、今めちゃくちゃCMしているけど、○○も最低。で、何?ってカンジ。」
「思う思う。CMやめてくれって思う。それと、○○系っていうの?アアいうのってさっぱり分かんない。…○○をレンタルして見たんだけど、コレは休日ぼけ〜っとして見続けたいってカンジ。」
「ああ、○○ね。分かるぅ〜」

バスの中で会社員さんが映画について語っていた。
私は彼女等が「最悪」と言っていた映画をたしか見たばかりだったし(又は見るぞ!と計画していた)、同じタイトルの舞台も見た事があった。
こういう得意げな評論のやりとりは、「観客」としてはプププッと思えたりして面白い。


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今日、外の廊下に面した部屋の通風口から、こんな声がした。
「…誰や?!今、コレ投げたとは?!」
「スミマセン…」
「ちゃんと謝るときは謝らんかい!!ゴルァ〜!」
「スミマセン!…本当、申し訳ありませんでした」

バケツの音がしていたので、清掃員と住人(または訪問者)の会話かもしれない。
急いで、玄関の覗き穴から廊下を見たけど、それらしき人の姿はなかった。

どうか、ゴルァ〜!とカツを入れた人がエレベーターの中とか敷地内でタバコの吸い殻を平気でポイ捨てするような人ではありませんように…
正義感の強いだけの人でありますように…


KAZU |MAIL