ふつうっぽい日記
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2011年04月11日(月) ある日常

最寄りの駅は私鉄とJRが隣接している。
ICカードは共用可能。

夫はJRで通勤している。

週末、私鉄に乗って図書館に行こうということになった。
私鉄はJRよりも位置的に奥になる(JRより離れている、少し歩く)

夫が言った。
「いつもの習慣でJRのほうに行こうとしていた」

私は言った。
「まったくそんな風には見えなかったよ。
考えていただけで動作は伴っていなかったということだ。」

まぁ、時にこう理論的に人の行動を観察してみるというのは面白い。
人の行動に台詞(吹き出しみたいなもの)を勝手に付けるとか。
車に乗っていて(助手席)、目に入ってくる歩行者がその対象になることが多い気がします。


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図書館に行ったときの話。
貸し出しカウンターにて。

「ワシはカトウさんに頼まれて来た!
何度も言っているじゃないか!これはカトウさんのカードだ!
…どうして、これができないんだ!こういうのは困るなぁ。
ワシ?ワシはカードは持ってない!
3人も人間がいてこんなことにも対応できないのか!」


「ワシ」の推定年齢60代。
こう考えてみた。(勝手に)
・「ワシ」は図書館のしくみ(マナー含む)について知らない(分からない)
・カトウさんは「ワシ」を信頼している。(利用している)
・「困るなぁ」職員も困っていると察する。
・「ワシ」をなんとか理解したいために3人集まってきたに過ぎない。
3人がかりで「ワシ」を支援しようとしていたのだ。


【シナリオ】(勝手に続きを展開してみる)

ワシ「3人も人間がいてこんなことにも対応できないのか!」

3人の内一人Aさん「本当よ!この方のおっしゃる通りよ!
誰があなたたちに私が助けを求めたっていうのよ!
あなたたちは私が仕事ができないって思っているんじゃないの!
そういうお節介、やめてもらえないかしら!
お願いだから、あなたたち、あっちへ行ってよ!
失礼しました。お見苦しい場面をお見せしてしまって、失礼しました。
対応の悪さを指摘してくださったのにも関わらず、不愉快な思いをさせてしまって、本当に申し訳ありません。
もう一度、手続きを確認させていただきたいので、よろしいでしょうか。」

ワシ「…ああ。だから、この本をカトウさんから、あ、カトウさんは今日息子さんの病院に行かないといけないことがあって、あ、息子さんっていうのは30歳になるんだけど可哀想に結婚したところなのにガンが見つかってね…。カトウさんは毎週図書館で本を借りているそうなんだけど、本を返すのを忘れていたことを思い出して、自分で行きたいけど行けないからワシに代わりに行ってもらえないかって頼まれて、まぁ、今日だったら行けるってことで、ワシは行ったことがないからどうしたらいいのか分からなかったけど行けば分かるかなって思ってな。カトウさんから借りたい本の名前も聞いていたから、この本を返した後でこの本を借りればいいんやろうなって。」

Aさん「なるほど、状況は分かりました。
延滞手続きをされてない状態で借り続けておられたんですね。
そして、今日また借りてきて欲しい本がそれで、返して欲しいと頼まれた本がこれなのですね。」

ワシ「さっきは、大きな声を出してしまって堪忍な。ありがとう。」






ーーー
貸し出しカウンターにて。

借りる人「これ、借ります」

職員「自動貸し出しシステム、ご存知ですか?」
借りる人「知っているけど分からないから、カウンターに来たんじゃないか!(ムッ)」


借りる人の推定年齢60代。
・「自動貸し出しシステム」は便利ではあるが、それはカウンターの労働力を機械化したものに過ぎない。
・カウンターの職員との関わりが面倒だと考える「借りる人」にとっては優しい機械である。
・とにかく「機械」っていうのがダメな人っていうのもいるのです。
・「借りる人」と「職員」。
「職員」は「借りる人」を逐一覚えていない。(と思う)
「借りる人」は「職員」を覚えているものである。
・機械ですることを一般化するのは厳しいということもあることを知っておこう

機械で貸し出し手続きをした実績がある人はカードになんだかのサインが出るようにしてはどうだろう。いや、機械を使った回数が分かるように。今までの貸し出し総回数に対してのその回数の履歴。100回借りてきているけど1回しか機械を使ってないとすれば、1回機械でやってみたけどどうも面倒なのでカウンターで手続きをすることを選んだのかもしれない。

何が面倒なのかについては、各個人の感覚によるものだったりするだろうからそのあたりに配慮できたらいいのかな、と思われる。

カウンターに並んでイライラする人、便利だと言われて機械を使ってみたけどイライラする人、カウンターでの入力作業にイライラする人、カウンターに並んでいる人がイライラしているんじゃないかと思い込んでイライラする人…。

図書館っていうのは、ワクワクするところであってほしい。
私はカウンター手続きでも機械での手続きでも別にどっちだって構わない。
機械を使うことは苦痛ではないのでただ機械を使って手続きをやっているだけである。
カウンターの方から、「この本、いいですよ」なんて言われたらとても嬉しいと思うだろうなぁ。
そして、他にも何かいい本を紹介してもらえたらいいなぁなんて思うかも知れない。

銀行ロビーなどでよく見かける、全体を見渡して戸惑っている人(客、利用者)に声をかける人ような人(継続的であることが望ましい)が一人いるだけでもその場の混乱は抑えられるだろうと思った。


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高齢化の進むコミュニティについて。

いわゆる「自治会」の主たる構成メンバーが65歳以上という組織は多いと思われる。
「子供会」というのは子ども中心としてその保護者から構成される組織と想像する。
少子高齢化と言われるように、かつては「子供会」の規模が大きかったのが、その子達が親元を離れ、親だけで「自治会」を運営していかざるをえないという形。

先日、実家に行ったときに母から「このフロッピーの情報を知りたい。自治会の前任者から託されたもので、前任者は離れて暮らす子どもにこのデータを作ってもらっていたそうなので、前任者に聞いてもどうにもならなくて。もし、これが使えなかったら一からデータを入力しないといけないし」と言われる。

そして、「うちのパソコンの2台でも開けるか試したけどフォーマットがどうのっていうメッセージが出て開けないから、あんただったらどうにか出来るんじゃないかって思って」


私はこういった。
「2台で出来ないならうちのパソコンでも出来ないってことだよ。
今どき、フロッピーなの?
私のパソコンにはフロッピーを読み込む口はついていないよ。
次に続く人のことを考えようよ。」

母は「次に役員になる人は一人暮らしの高齢者。…(ため息)どうなるんだろうねぇ…」

私「パソコンなんかワシャ知らん!持ってないわい!って言われたらどうするの?」

母「昔は手書きだった。でも、字が下手だからワープロを使うようになって…」

私「必要なのは内容だよ。手書きでも読めたらいいじゃないか。」

母「昨日の夜はエクセルで表を作って印刷したら引いた覚えのない線が出てきたから、修正液でお父さんと一生懸命に消して寝たの3時だったよ…」

私「別にそれくらいどうってことないよ。
データを打ち直す時がやってきたんだって思ったらいいじゃないの」

詳しいコミュニティの実態は分からないけど、「子供会」と「自治会」(老人会かもしれないけど)協働していけば補っていけるんじゃないのかって思うのだけど、なかなか難しいのだろうか。


KAZU |MAIL