朝、通勤中に「プロってなんだろ?」と疑問が浮かんできました。
プロ。
その仕事で金銭を稼いでいる人。 普通の人にできない特別な技術を持っている人。
そんな感じがする。 だったら、私はこれからする仕事が「プロ」といえるほど誇らしいものなのだろうか?
確かに、知識はそれなりにある。日々の業務もこなしている。私でなければわからないこともある。 でも、いなくても何とかなること、それを知っている。
うちの職場は「心の病」や「肉体的な障害」をもった人への理解が強いと思う。 私を含め、現在も「心の病」を治療中の人が数人いる。確定申告の欄に「〇級障害者」と入れる人もいる。2年以上、まともに仕事ができなかったときも、周囲が助けてくれて仕事をしていた。恵まれた環境だ。
だが、まともにこなせない私、それが抱えていた仕事は、難しいものでない。 誰でもできる仕事なのだろう。
たとえば、歩くことは、ほとんどの人ができる。 何と迷うことなく、交互に足を出せば、前へ進める。 簡単なことだ。 でも、競歩の選手など、歩くプロがいる。 その人たちは、特に考えなくてもできる歩くことを細かく分析し、もっとも効率よい歩き方を探している。
足をどこまで上げるか? 腕のフリはこの角度で良いのか? 視線はどこを向けるか? ・・・・・・・・・
誰でもできることの中から、誰もしないことを抜き出し、磨きをかける。 そんな人がプロなんじゃないか?
結論がはっきり出ないうちに職場についてしまった。
気になる。 今日一日気になる。 気になったまま、仕事をやっていた。
こんな私は、絶対にプロではない。 それは確かだろう。
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