2001年12月23日(日) |
ハリー・ポッター好きは気を悪くしないでね |
困ったなぁ。 3日も家から出ていないなぁ。 それでいて問題がないのが困ったなぁ。
怠惰な休日を過ごしているあまつばめです。 ・・・・・・・・・ひきこもりじゃないですよ。
多数意見に反対するようなことを書きます。 今話話題の『ハリー・ポッター』。 好きな人は読まないでください。
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 昼過ぎから読んでいました。 1巻は少し前に読んだのですが、一緒に買った2巻を読んでいなかったんですよ。
本を読むとき、リズムというか、テンポって重要です。 慣れている作家は別作品でも馴染めるのですが、普段読まないものはちょっと、ねえ。 この作品も、読むのに時間ばかり食って疲れます。 今まで外国の作家は毛嫌いしていました。 理由を聞かれると、「なんとなく」です。 あえて言うなら、「外国の地名や人名を使っている」それがダメだったんですよ。
外国の地名が、よくわからないです。 まあ、日本国内でもよくわからないのですが、外国なんぞ、輪にかけて知りません。 「イギリスの北西部」だの、「テキサスの片田舎」だの言われても、ピンとこないです。
加えて登場人物。 ただでさえ、主人公を含めて3〜5人くらいの簡単な話でないと、誰だか混乱して読むのが遅くなります。
日本人みたいに漢字を使っていれば、文字の意味からイメージがくっつくので憶えやすいのに。 推理物のように目次の次に人物紹介がくっついているなら、確認もできるのに。 ライトノベル(この表現が嫌いな人、ごめんなさい)みたいに挿絵があると、人を憶えやすいのに。
だから、読むのはミステリーとファンタジーばかりでした。
でも、本に挟まっていた『ふくろう通信』に登場人物とか、簡単な用語集がありました。 これなら、私にもわかるかも。 読んでみようと思いました。
だいぶ前から世間では、
「『ハリー・ポッター』は最高の本だ」 「あれ以上の本は見たことない」 「あの本で本の楽しさを知った」
という、ウサンクサイ健康食品みたいな賛辞を耳にしていたので、どれほどのものか、気になっていました。 それだけすごいものなら、活字中毒者として、読んでおかないとなぁ。 考えてみれば、同じ理由で『バトルロワイヤル』を買ったんですよね・・・・・・
3日くらいかけて1巻を読んだあと、私は上の意見には納得がいきませんでした。
たしかに、よくできた本です。 昔読んだ外国の名作も、こんな感じで情景を上手く出していました。 人間として育ったハリーの視線からなので、魔法使いの常識も不必要な説明みたいにならず受け入れられました。
でもね。 肝心の『魔法』がどこかで聞いた気がするものばかりだったんです。
深いファンタジー好きの私にとって、日本産のファンタジーたちは数多の『魔法』を見せてくれまいた。 また、原産が外国のRPGにも手を出しました(実際にやったのは少しですが)。 そんな『魔法』を知っていたので、ハリーの『魔法』はまったくかかりませんでした。
え〜と、弁解ではないですが、『ハリー・ポッター』は悪い作品じゃないです。 否定しておいてなんですが、面白い話です。 ただ、ファンタジーとして見たとき、「初心者向きのわかりやすい話」なのです。 だから、良い作品ではあるのですが、「今までにない最高の作品」というのは? 単にその手の本の読み込みをしていなかっただけではないでしょうか?
2巻もあと100ページまで来ましたが、かかった時間や疲労から思えば遅いペースで読んでいます。 どこかで聞いたような話を継ぎ合わせた印象がしました。 読み手にとって無難な話でしょう。
この本を買った店のパソコンでこんな文字が流れていました。
>ハリー・ポッターよりも >指輪物語を見たいと思うのは >わたしだけでしょうか?
笑って小さく賛同したのは私だけでしょうか?
偉そうに批判しましたが、読み手の偏見と偏った知識のせいです。 世界中に愛されている話を標準外の人間が言ったことです。 こんな人間もいるなぁって、頭の片隅で思ってください。
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