宇宙人がやってきた
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クラスの先生と交わす“連絡帳”というものがある。 お子さんのおうちでの様子を、というやつだ。
初めの頃、私は何ページも書いた。 自分の気持ちや、 息子が、できるようになったこと。
でも、問題がありそうなことや 困っていることは、書かなかった。
こんなこと書いたら 「やっぱり、自閉症だ」とか 「特有の“こだわり”だね」とか 思われるんじゃないか・・って。
先生たちは「今まで、たくさんのお子さんを見てきましたから」そう言うけど 私にしてみれば、 「他の何百人の子が、どーだって言うのよ コータの専門家は、私1人なんだから。」そう思ってた。
実際、こう言ったこともある。 「自閉だの、障害だのって、簡単に言わないで欲しいんです。 この子は、人生が始まって、まだたったの3年なのに これからの一生が決まってしまうような事を、簡単に言わないで頂きたいんです」
こんなことも言った。 「わかります、わかります」と、頷く先生に 「わかりませんよ。 親として、色々なことをあきらめなければいけない気持ちは 同じ立場でなければ、決して、わかりません。」
研修で来た、保育園の保母さんにも毒づいた。 「こういうお子さんたちって、進歩があったりすると 普通のお子さん以上に、喜びも大きいんですよね」と、したり顔で言う。
“こういうお子さん”・・?
「その1つの喜びを得るために、“普通のお子さん”なら 10くらいの努力が、私たちは何百倍も必要なんです。 しかも、できていたことが、できなくなったりもする、そういう障害なんです。」
先生たちは、一生懸命やってくれているし それなりに子供のことも、考えてくれている。 結局、私自身の療育のレベルにたいする、不信感だったのかも。
今は、どうか・・? うーん、先生がこの日記を読まないことを、祈るだけ(読むワケないか・・)
その後 私の数々のあがきも虚しく、2度目の発達検査で コータは、正式な“自閉症児”へと、昇格した。
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