宇宙人がやってきた
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2001年12月13日(木) B型のオトコ

コータは“バタンッ!”が、嫌い。
ドアや、扉を“バタンッ!”と、閉めるとパニックになる。
窓、電子レンジ、冷蔵庫・・・特にトイレのドア。

そーっと、静かに、閉めないと
「ダーーーッ!」と、怒って飛んでくる。
私は、ドアを開けたまま入る。(こうして家庭の秘密が明るみに・・)

夜中にトイレに立った時、息子はよく眠っていた。
だから、油断した。・・ちょっとだけ、音が大きかったかもしれない。
トイレを出たとたん、暗がりの向こうから
「ダーーーッ!」と息子が現れた時は、自分の子でもかなり怖かった。
それ以来、ドアは開けたまま入ることにした。

夫が、朝トイレに入った。
「バタンッ!」・・あーらら知らないよ〜
「ダーーーーッ!」ほーら飛んで来た。
泣きながら、ドアノブをガチャガチャやっている。

「な、なんだ、なんだ!?」
「静かに閉めないと、ダメなんだよ。バタンッて音が嫌みたい。」
そーかそーか、コータごめんな、と言いながら、頭を撫でている夫。

特定のモノやコトに、過剰反応したり
そして、それが当人にとっては、エラく苦痛であるらしい、というのは
自閉キッズの親として、一応理解しているつもりなので
たいていのこと(世の中の基本ルールに反しない程度)は、譲ってやる。

その日の夜、「今晩は、冷えるね」と言いながら、帰宅した夫はトイレへ・・。
「バタンッ!」・・ありゃ
「ダーーーッ!!」当然、すっ飛んで来るコータ。
「おっ!?そーか、ゴメンゴメン」よしよしする夫。

次の日、朝食の支度をする私の、背中越しに聞こえてきたのは
「バタンッ!」
「ダーーーッ!!!」
・・・だ〜から、覚えなさいってば・・・

でも、逆にこの力の抜け具合だからこそ、やってられるのかも。
“自閉っ子の親”と、“私の夫”を・・・。




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