宇宙人がやってきた
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2002年01月22日(火) まだまだ、だなー・・・

一週間分の食料、日用品などを「まとめ買い」するのが、我が家の週末。
平日、2人を連れて、歩いて、買い物に行く根性が、私にはないので・・。

なんでも揃う大型スーパーに行くことが多い。
その日曜日も、ヨーカドーでレジに並んでいた。

混んでいて、結構待つ。
私の後ろに、小学2〜3年生くらいの男の子が並んでいた。
彼のカゴを見ると、30円、50円といった駄菓子が、10個ばかり入っている。

私は、カートに溢れんばかりのカゴを、3つ積んでいる。
「先に行っていいよ」と、前に並ばせた。

その子の番が来た。
真剣な眼差しで、レジを打つおばさんの手元を見つめている。

ユニフォーム、着てる・・・サッカーの帰りかな・・・。

金額は「488円」だった。
小さなサイフから、お金を選ぶ彼。
500円玉を出そうとしているよう。

「8円、ある?8円あれば、20円のおつりにできるから・・。」と、
レジのおばさんが、言うのに頷き
もう1度サイフをのぞく、その子の頬が少し紅潮している。

なんだか、いじらしくて、微笑ましくて
思わず頬が緩んだ、なのに次の瞬間、鼻の奥がツンとした。

コータに、こんな日はくるのかな。
「欲しいものを伝える」ことさえ、ままならない息子に
こんな日は、くるのかな・・・。

「療育の成果」の延長線に、「買い物をするスキル」はあるかもしれない。
頑張れば、「品物を選んで」「お金を払う」ことを覚えられるかもしれない。
それが、「希望を持つ」ということなのかもしれない。

けれど、私が感じた「切なさ」「哀しみ」は
きっと、それらを身につけられても、変わらない。

そんな感情が、前向きじゃないことは、わかっているし
障害ごと息子を受け入れ、そして愛している。

けれど、いつかコータと永遠にさよならする、その日まで
・・・いったい、何度こんな気持ちを味わうんだろう・・・。


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