宇宙人がやってきた
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2002年01月28日(月) 「変な子」いたら、気にしていただけると・・・

またも、週末の買出し。またも、ヨーカドー。

リスケが、よく眠っていたので
父+(子×2)=車で留守番 → 母、1人でお買い物・・・のつもりだった。
が、「行こ!行こ!」と、コータはすっかり、その気。
「連れて行ってやれば?」と、夫。

まるで、「コータが可哀相じゃん」みたいな言い方だが、自分が寝たいだけ。

仕方なく、コータを連れて「買出し」へ。
こぶつきなので、「暮らしのフロア」も「ファッションのフロア」もパス。
一路、食料品売り場へ・・・のハズだったが
「ママ!ママ!」と、突如うるさいコータ。

「なーに?」と訊くと、グイグイと手を引っ張られ、着いた場所は
フードコート・・・。こーなると思ったんだよねー・・・。
さらに息子はズンズンと進む。・・で、マックのカウンター前に到着。

「急いでいるから」とか「混んでいるから」は、モチロン通じません。
満席状態のフロアを、隅々まで歩いて、「座れない」ということを
「見て」わからせる。「ね、(わかった?)おつかい行こうね。」と言うと
マックと、反対方向へ歩き出すコータ・・。

着いたのは、ミスド。そうきたか・・・。
しかも、端の席がひとつ空いている。

さて、どうしよう・・・・・。
コータを連れて、ドーナツを買いに行ったら、戻った時に、多分席はない。
かと言って、一人にしたら「行方不明」になる恐れが、ありすぎる。
とりあえず椅子に座らせ、「ここで、待っててね。」と、しつこく言う。

「ママは、ドーナツを買ってくるから」などとは、言わない方がいいのだ。
いろいろなことを言うと、かえって混乱するので
大切なことを、「ひとつだけ」言う。

「ちゃんと、説明した方がいい」という人もいる。
その方が、子どもの「療育のため」に、いいのかもしれない。

けれど、この混雑した場所で、彼が他人様に迷惑をかけず
かつ、危ない目にも会わない為には、この方がいいのだ。

2才の子がひとりで座っていたら、気に留めてくれる人もいるかもしれない。
けれど、4才に近い息子が、ひとりで「待っていられる」のは当たり前で
特別、気に留める人もいないだろう。見た目では、わからない障害なのだ。

両隣の人に、すみませんが一寸の間だけ見てて頂けませんか、と
声をかけようと思ったが、思い直してやめる。

もう一度、コータに念を押して、ドーナツ売り場へ並んだ。
トレィに「オールド・ファッション」と「ホーム・カット」を取り
前で選んでる人達に「ごめんなさい」と頭を下げつつ順番を幾つか、すっ飛ばす。

カウンターで口上を述べようとする、店員さんを遮ってトレィを差し出し
「オレンジジュース!アイスコーヒー!食べてく!ここで!」と
あせるあまり、国籍不明になる。

その間も、気が気でない。レジのところからは、私達の席は見えない。
よく見える席は、オバサンが4人盛り上がっている。

大急ぎでお金を払い、
小走りで席へ向かう。小さな頭が見え、ホッとする。

おいしそうに、ドーナツを食べるコータ。
「おいしい?」と、きくと
「おーいしいねぇ」ニッコリするコータ。
独特のイントネーションと、大きな声に、隣の親子連れが振り返る。

けれど、私は嬉しかった。
この笑顔が見たいから、頑張るのだ。母は。

「待ってただけじゃない」と、思われる方もいらっしゃるだろう。
だけど、たくさん刺激があるところで、10分も待っていられたことは
自閉症の息子にとっては、「結構、頑張った」ことなのです。
だから、私はコータを、うんと褒めた。「コーちゃんは、いっぱい偉かった」

帰りに、レジのそばの「オバサン4人組」のところを通ったら
まだまだ盛り上がっていて、テーブルの上を見ると
「おいなりさん」「炊き込みご飯」「水筒」が、並んでいた。

ミスドはもちろん、マックの物も、ポッポの物も、要するに
フードコートで、お買い上げ・・の食べ物は、何ひとつ、ありませんでした。
あ、お冷のコップは、フードコートの物だったなー・・・。


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