宇宙人がやってきた
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今日は、コータの誕生日です。 4才になりました。 4年、経ったのですねぇ・・・。
テレビでは、連日冬季オリンピックを放映しています。 息子が生まれたのは、4年前の冬季オリンピックの時でした。
病室の枕元にあるテレビで、ジャンプの表彰式を見ている時 新生児室では、コータがスヤスヤと眠っていました。 看護婦さんが不思議がるほど、泣かない赤ん坊で 授乳時間に行くと、他の赤ちゃん達が大合唱で泣いている中 いつも、ひとりスヤスヤと眠っていました。
腕の中で眠る小さなコータが、愛しくてたまらなかった。 いじらしくて、大切で、幸せなのに見ているだけで、涙が出た。
子供の誕生日が来るたびに、 「生まれたその日」を思い出すのは、どの親も一緒であろう。 けれど、そのあとに思う心は、気持ちは、同じだろうか・・・。
「こんなに、成長して・・・。」という感慨は、もちろん、ある。 でも、それだけではない違う感情もある。
「あの時は、普通の赤ちゃんだったのに・・・。」 「このまま、このままでいてくれたらいいのに・・・。」 「いずれ、私達がいなくなったら・・・。」
必ず、こんな感情もいっしょなのだ。
ただ嬉しいだけだった誕生日は、1才の誕生日。 それ以来「幸せな誕生日」は、私達夫婦には無かった。 2才の時も、3才の時も・・・。
息子の存在を無視した、エゴイズムな気持ちだとは思う。 けれど、これから誕生日を迎える度に この辛さや、苦しさは、きっと大きくなっていくんだろうな・・・。
コータは、おとなしい、可愛い奴なんです。 もしかして「どうしても、譲れない『こだわり』」なのかもしれない事でも 時に、私が、強引にねじ伏せてしまうことがある。 そんな時も、ポロポロ泣きながら「ゴメン、ママ、ゴメン」と謝る。
つくづく神様を恨みたくなるのは、こんな時。 「なんで、こんな障害を、作られたのですか・・・?」と。
今日、息子に用意されているのは 「誕生パーティ」ではなく、「耳鼻科の診察」と「予防接種」 やはり、可哀想なコータなのでした・・・。
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