|
|
■■■
■■
■ 消された記憶
私には、中学以前の記憶はありません。 別に記憶喪失というわけでもないです。 まったくひとつも憶えていないわけでもないですし。 ただ、他の人と比べたら明かに「思い出」は少ないと思います。 そのことについて改めて何も思うことはありませんでした。
ただ先日、久しぶりに実家に帰った際に たまたま小学校の通学路を車で通りました。 そして思ったのです。
「この道を初めて通る気がするのは何故だろう」
自分がかつて6年間歩いて通った道だというのは理解しているのに。 その道を通るのは10年ぶりだということもわかるのに。 そして、その道は10年前と何も変わっていないのに。
何の思い出も浮かんでこない自分に少し驚き。
小学校の同級生のことを思い出すこともなく お世話になった先生方の顔も朧気。 それでも。 はっきりした「思い出」はなくても 嫌なことがあったというその「思い」は残っています。
だから、忘れていました。 気付いたら消えていました。 記憶を消したことで、今の私が存在しています。 そのことを再認識した里帰りでした。
2004年06月06日(日)
|
|
|