水野の図書室
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2001年12月02日(日) 鈴木光司著『闇のむこう』

「いたずら電話」は自分には関係ないと思っていませんか?
セールスの電話が煩わしくて、電話帳には自宅の電話番号を載せていないと
いう人もいますが、普段の生活の中で、無防備に自宅の電話番号を記入してい
ることがあります。CDの予約票、ビデオ会員の入会申込書、初めて行った
歯科医院での問診票、美容院のポイントカード、ほかにもたくさんありそうです。
もし、悪意を持った誰かがその電話番号を知ったら・・

鈴木光司さんの短編集『生と死の幻想』から、今日の物語は『闇の向こう』。
面白いです。昨日の『キー・ウェスト』では身勝手な父親に激怒!したのですが
『闇の向こう』の戦う父親に感激しました。。

1DK のアパートから郊外の分譲マンションに移り住んだ深沢良明と妻、絵梨子。
まもなくかわいい女の赤ちゃんが生まれ、新居での生活に家族は満足。絵に
書いたような幸せな生活を送っていました。ところが、そんな生活を脅かす
いたずら電話が・・。いたずら電話は執拗に続き、良明は留守番電話に買い替え
ます。しかし、いたずら電話はエスカレートし、その話の内容は深沢家の生活の
様子に及び、とうとう良明は警察署に出向き、ことのあらましを届けます。

怖いですねー電話魔は、部屋の中を見ているかのような話をするのです。
これじゃあ、家にいる妻はたまりません。

良明は、偶然、電話魔の正体を知る手がかりをつかむことに・・
そして、良明が電話魔にとった行動は・・

ミステリー仕立てがいい感じです。
妻のために、ここまでやる夫が本当にいるでしょうか・・いてほしい!

鈴木光司著『生と死の幻想』(幻冬舎文庫)収録の『闇の向こう』は85ページ。
日常の中の恐怖を感じ、愛する家族を守る父親に感激した27分。

わたしの電話はナンバー・ディスプレイです。便利な機能です。
ナンバー・ディスプレイの申し込みは、局番なしの 「116」
出たくない番号を登録しておくと、着信音を鳴らさずに専用の応答メッセージ
で対応します。ただ、公衆電話を使われると、どうしようもないんですよね〜
迷惑電話の相談も局番なしの 「116」へ




水野はるか |MAIL
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