水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年01月08日(火) |
有栖川有栖著『裏切る眼』 |
「あなたと出会えて良かった」・・言うのも言われるのも幸せを感じます。 もし、「あなたと出会わなければ、あんなことをすることはなかった」と言われた ら、困惑します。あんなこと=犯罪 なら、絶句です。
『裏切る眼』の登場人物は三人。正確には9歳の子供もいますが。 千里は、夫、和俊の従兄の京助と密かな関係にあります。和俊は、千里と京助の 仲を疑うようになっていき、京助しか見えなくなっていく千里は、・・
京助が千里の子供にあげるスライム(なつかしー!)が重要な役割を果たします。 あ、あんまり言っちゃうと、読む楽しみが半減しますね〜
ミステリ以上に、微妙なズレを見せていく夫婦の会話が味わい深いです。 ためになります〜 ← ためになって、どうするのぉ!笑 妻の不倫を疑う夫は、妻の目の輝きにまで敏感になるのです。なるほど・・
有栖川有栖著『裏切る眼』は『ジュリエットの悲鳴』(角川文庫)に収録。 29ページ。不倫は犯罪のはじまり、と感じた10分。 はぁ・・ため息。。 「出会えて良かった」と言える人とだけ出会いたいですね・・
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