水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年01月10日(木) 有栖川有栖著『パテオ』

小説を読む楽しみのひとつに、知らない世界を覗けることがあります。
『パテオ』は作家たちの物語。文芸倶楽部のパーティのシーンから始まります。

作家が集まるパーティですから華やかそうです〜(行ってみたいです♪)
と、思ったら、孤独な男がひとり。主人公の虻田(あぶた)です。
なぜ孤独かって・・同期にデビューした作家は、その後、大きな賞の肩書きが
ついて偉くなっちゃうし、会場までいっしょに来た編集者は、売れっ子作家の
顔を見つけるやいなや、飛んでいくし・・パーティが華やかであればあるほど、
孤独な人はどんどん孤独に・・どんな業界でもそうかもしれません。

そんな孤独な虻田に声を掛けたのは、遅れてきた仲間たち。
良かった良かった、虻田さん。お友達がいるじゃないですか・・と思ったら
創作談義をするうちに、傑作を書く彼ら共通の秘密を知ることに・・・

この秘密、なんだかフィクションに思えません。
有栖川さんの実体験なのでは・・、うーん、聞いてみたいです〜

有栖川有栖著『パテオ』は『ジュリエットの悲鳴』(角川文庫)に収録。
27ページ。ぐいぐい引きこまれた10分。
パテオの夢には、ご注意を!!



あのー最近、ここの文章が短くなっているような、・・なっています。
決して、手を抜いているわけではないのですが・・微笑


・・じゃ、また明日!



水野はるか |MAIL
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