水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年01月16日(水) 小池真理子著『生きがい』

友人から、「お得な文庫があるよ」と聞いたのが、これです。
角川ホラー文庫の『ゆがんだ闇』。
お得?ほにゃ・・?何がお得〜?と本を手に取ってみたら・・

  なるほど〜!!

6人の作家のホラー短編集なのですが、メンバーがいいですねー
小池真理子・小林泰三・篠田節子・鈴木光司・瀬名秀明・坂東眞砂子、の6人。
揃いましたね。本を読んだことはなくても、名前はよく知られている方々ばかり。

本当にお得かどうかは、最後まで読んでから、ということで。

最初は、小池真理子著『生きがい』。
家族を飛行機事故で失ったレイコが、学生のノボルの世話をやくことに生きがい
を見出していくのですが・・・

喪失と孤独の恐怖を作者は書きたかったのではないでしょうか。
ただ、このラスト、怖いとは限らないような・・← どうも歯切れが悪い言い方。
怖い人には、たまらなく怖いかもしれませんが、笑ってしまいました。。。
生きがいにしていくプロセスの方が、ずっと怖かったです。

小池真理子著『生きがい』は22ページ。ゾクゾクした後でウキャ!の8分。
アパートを借りるときは、大家さんのことも聞いておきましょう・・


小池真理子さんは1952年生まれ。
'89年に『妻の女友達』で日本推理作家協会賞短篇賞、'96年に『恋』で直木賞を
受賞。恋愛小説の匂いがする心理サスペンスは、流石です〜。





水野はるか |MAIL
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