水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
SF的な発想で書かれた作品です。 ある施設に集められている40人あまりの「神の子」たち。「M24」と呼ばれる 少女は、笛を吹く少年と出会ったことで自分の宿命を考えるのですが・・。
息苦しいような未来が待っているのでしょうか。 作者が描くこの未来は、何かがねじれてしまっているようです。 そう遠くない未来、「神の子」は現実味をおびるかもしれません。 怖いですね〜。
読みながら、ふと浮かんだ映像は、ミスチルの『君が好き』のプロモーション ビデオです。まさにあんなイメージです。
篠田節子著『子羊』は『ゆがんだ闇』(角川ホラー文庫)に収録。45ページ。 ストーリーの展開が次々に新しい扉を開いた18分。 この作品、オススメです。とにかく面白いです。 45ページですっごい満足感♪ 読んだーー!!という感じ。
施設・少女・少年・・『ハルモニア』を思い出しました。 TVドラマにもなったので、ご存知の方も多いかと思いますが、『ハルモニア』の ストーリーもどきどき、わくわくが休まずやってきました。脳に障害をもつ 少女が奏でるチェロが思わぬ事態を招くというストーリーです。
ふーむ、ストーリーテラーなのですね〜。 篠田節子さんは1955年生まれ。'90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞 しデビュー。'97年『女たちのジハード』で直木賞を受賞。
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