水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年02月01日(金) 浅田次郎著『迷惑な死体』

うひゃーん、すごいタイトルです。せつないお話のタイトルとは思えません。
どう見てもホラーでしょう。と、タイトルに絡んでみたり・・。

ところが、読んでびっくり!このお話、こころが妙に温かくなるんです。
うーん、不思議!浅田マジック!職人技ですー。

その死体は、良治のアパートの万年床にあったのです。
良治は驚きます。← 誰もが、驚きますよねー。
帰ったら、知らない人が自分のふとんで死んでいるんですから。(いやん、ふとん
はやめてよぉ〜の心境。)そして、こんな時に限って、恋人から電話がきたり、
人が訪ねてきたり、田舎のおかあさんが突然やってきたり・・良治、ピーンチ!
というか、早く警察に連絡したら・・なのですが、そうもいかない事情があって、
もどかしいですー。

良治と恋人の会話が、泣かせます。良治とおかあさんの会話も泣かせます。
でも、涙はでないです。笑っちゃうところもたくさん!

浅田次郎著『迷惑な死体』は『見知らぬ妻へ』(光文社文庫)に収録。
26ページ。笑いたいような泣きたいような11分。ラストはほのぼの。
こころ温まりました。と、終わりたいところなんですが、スッキリしないです。
・・早く、何とかしてほしい・・。読んでみてください。








水野はるか |MAIL
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