水野の図書室
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2002年02月10日(日) 宮部みゆき著『弓子の後悔』

待ってましたっ!宮部さん!この方の活躍は今さら書くまでもないですねー。
みゆき、と言ったら「宮部みゆき」でしょう・・。

あ、「中島みゆき」さんもご活躍です!『地上の星』のロングヒット、すごい!
2年前の夏にCDが発売されて、いまだに30位内にランクインしてるんですから、
すごすぎ!いい歌ですー。大好きですよ。あの歌を聴くために「プロジェクトX」
を見るくらいなんですから。ホントホント。

それで、今日読んだのは、宮部みゆきさんの『弓子の後悔』です。
ありそーありそー、こんなこと。
弓子が高校のクラス会に行ったら、15年前、高校生のときに、弓子が振った男の
子が売れっ子のシナリオライターになっていたんです。その上、同級生と結婚し
ていた・・ありますよー。こんなこと。ガラリと変身してる人がいるものです。
まぁ、売れっ子のシナリオライターは、なかなかいませんけど。笑
おとなしかった女の子が、会社を起していたり・・。えっ!彼女がっ!?って、
驚いたことがありました。

そこで、弓子は後悔するんです。振ったことを。振らなきゃ今頃は結婚して、
彼の奥さんになっていたのに・・って!それは、わがままだよ、弓子さんっ!
弓子はあの日に戻りたいと願うあまり・・。

過去には戻れないんですよね。過去あっての今だから・・。
それに、弓子の後悔は不純です。売れっ子シナリオライターの奥さんになりたい
だけです。彼の人気が無くなったときも、奥さんでいられるのぉ?
うーん、弓子の様子じゃ、はなはだ疑問。人の肩書き、欲しがっちゃダメダメ!
自分が売れっ子シナリオライターになりたい、なら、頑張ってほしいけど。

宮部みゆき著『弓子の後悔』は『秘密の手紙箱』(光文社文庫)に収録。
35ページ。過去あっての今を確認した18分。
後半の展開には、ちょっと不満。。いきなり、あんなお店は、ないでしょう。。


この図書室で、2001年12月6日〜12日に宮部みゆきさんの短編集『人質カノン』
を読みました。中でも、『生者の特権』『濡れる心』が特に良かったです。







水野はるか |MAIL
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