水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年02月14日(木) |
有栖川有栖著『壺中庵(こちゅうあん)殺人事件』 |
!!これは、読み応えがありそうな短編集です。『大密室』(新潮文庫)!! 8人の作家が、密室をテーマに競作しています。その上、各人の密室についての エッセイつき。顔ぶれがすごいですねー。 有栖川有栖、恩田陸、北森鴻、倉知淳、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、 山口雅也、・・わぉ〜♪ そして、本の最後には、ミステリー評論家の千街晶之 (せんがい あきゆき)氏の密室論が!
最初は、有栖川有栖著『壺中庵殺人事件』。 地下室で自殺したかに見えた男。頭にすっぽりと壺を被っていたのは・・。 密室での偽装縊死(いし)の真相に、臨床犯罪学者の火村英生先生、柳井警部、 助手で推理作家の有栖川有栖が挑みます。
この火村先生、キザですねー! セリフにアハッ!笑
トリックが解き明かされていくところは、わかり易いのですが、犯人が壺を被せ た理由がなんともやりきれませんでした。
有栖川有栖著『壺中庵殺人事件』は『大密室』(新潮文庫)に収録。 29ページ。すらすら読めた12分。有栖川作品は、読みやすいですー。 ただ、この作品、後味がほの暗いです。
エッセイ『密室のある風景』は、楽しかったですよ♪
先月、1月7日〜15日に、『ジュリエットの悲鳴』(角川文庫)を読みました。 短編8作品、ショートショート4作品、どれも面白かったです。 特に『夜汽車は走る』は秀逸だと思います。
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