水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年02月15日(金) |
恩田陸著『ある映画の記憶』 |
な、なんと、これも密室なのですねー!うなりましたーー!! 密室がテーマなので、いわゆる密室、つまり・・ほら、土蔵みたいな、扉にかんぬ きが掛かって、窓は天井近くに明り取りの小さな窓がひとつ、みたいな密室を勝手 にイメージしていたので、びっくり!驚愕の色を隠せなかったって感じです。笑
叔父のお葬式の帰り道、「私」は記憶に何度となく甦る映画のワンシーンの 話を母にします。幼い頃に見たその映画の記憶は、ある夏の日、入り江のはずれの 岩の上で溺死した叔母の死の謎を解くきっかけになるのでした。
密室じゃないけど、密室なんです!! うーん、説明がもどかしいですー!読んでみてほしいです。こんな密室があるなら 世の中、どこにでも密室はあるんですね。屋根も壁もなくても、密室なんです!
映画の記憶が甦る描写は、ぐぃぃーーっと引き込まれました。
恩田陸著『ある映画の記憶』は『大密室』(新潮文庫)に収録。 33ページ。書き出しからラストまで、おおお!!の15分。
エッセイ『密室、この様式美の極み』で、この映画について語ってくれています。 なるほど〜。 なんだか、すごーく、読んで良かったーと達成感と充実感があります。 やん、わたしがこの作品を書いたわけじゃないのにぃ〜。 ≪大満足≫ 笑
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