水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年02月16日(土) |
北森鴻著『不帰屋(かえらずや)』 |
民俗学を取り入れたミステリ、蓮丈那智(れんじょう なち)シリーズです。 那智は民俗学の学者で、助手の内藤三國(みくに)と、ある調査に行きます。 依頼したのは、社会学者の宮崎菊恵。東北にある彼女の生家の離屋を調べて、 不浄の間であったことを証明してほしいということでした。そして、事件は雪 降る夜、離屋で起きます。
雪の密室。 ミステリーマニアでなくても、その様式美には、心惹かれますね〜。 始まる始まる期待感で一杯に!これぞ、密室!
民俗学ミステリだけあって、「女の家」「雪僧侶」など、神事や信仰のお話も でてきて、なかなか興味深く読み進められました。
北森鴻(こう)著『不帰屋(かえらずや)』は『大密室』(新潮文庫)に収録。 57ページ。民俗学のレクチャーを受けながらの30分。 那智先生、沈黙の使い方がお上手です。
エッセイ『密室からの脱出』では、著者から出題があります。 回答を150字以内で説明して、正解者には、北森鴻の新刊を下さるというのです が、こ、これ、、、どこに送ればいいのですか?新潮社付けでいいんですか? 北森さんっ!?
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