水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年02月21日(木) |
山口雅也著『人形の館の館』 |
いよいよ、『大密室』最後のお話です。 これは、面白かったですーー!!
マニアの世界ですね〜。じゃなくて、マニアというと、正統派?マニアの方には 異論があるでしょう。(これって、問題発言?)オタクの世界かな? マニアとオタクは、どう違うのか、と聞かれたら、何と答えますか? マニアはスーツで、オタクはトレーナー、?・・うーん、偏見かもしれないです。
ま、それはおいといて、・・!!わかりました!!
倒錯世界です!
かつて大学時代の友人で、推理作家になったヒュー・グランドを、15年ぶりに 自分の館に招いたニコラス・ブランストン。ニコラスは、ドールハウスの蒐集で ヨーロッパ随一となっていました。ニコラスが集めたドールハウスの数々は 素晴らしく、中には、探偵小説にでてくる殺人現場を元にしたものもありました。 彼が、ヒューを招いた理由は・・。
ラストの4ページで、うひゃーー!!状態でした。 どんな状態かは、読んでみてください。
あまり余計なことを書くと、楽しみが半減しそうなので、このくらいに。 (決して、手抜きではありません。)← 言うほどあやしい。笑
山口雅也著『人形の館の館』は『大密室』(新潮文庫)に収録。 59ページ。ぐいぐい引きずり込まれた30分。 ドールハウスの数々を、実際、見てみたいです〜♪
エッセイ『しんぎんする背中の影に』からは、密室のお題をもらった時の困惑が、 伝わります。そうですよね。書き尽くされているような気もしますもん。
でも、こうして、新しい密室が生まれました。
『大密室』を読み終えて・・『ある映画の記憶』と『ミハスの落日』、そして 今日読んだ『人形の館の館』は、特に印象的でした。
千街晶之氏の密室論も、ずっしりきます。
明日からは、加納朋子著『魔法飛行』を読みます。 じゃ、また明日!
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