水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年03月07日(木) |
釣巻礼公著『崖の記憶』 |
『推理短編六佳撰』の二番目の作品は、釣巻礼公さんの『崖の記憶』。 これも、昨日の作品と同じくらい面白かったです。
北村薫氏がこの作品を読んで、うまいなあ、うまいなあと感嘆したというの ですから、かなりうまいのでしょう。ただ、結びが今ひとつとあったのは、 わかりますー。
読者に疑問が残らないように、ていねいに書いてあるのですが、書き込みすぎ という感じです。うーん、もったいないー!
お話は、「私」の少年時代の思い出です。対立するふたつの子どもグループに 現れた少女が引き起こす事件。少女への淡い恋心のようなものが甘酸っぱく、 いい雰囲気なのですが・・。
ぐいぐい引き込まれて、疑問がなくなるというのは、美味しいお料理を食べ過 ぎた時に似ています。美味しい(面白い)より、お腹いっぱい(なあんだ・・) が勝ってしまうんです。
子どもたちの会話は、とても自然で良かったです♪
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