水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年03月09日(土) 永井するみ著『瑠璃光寺』

「水野の図書室」で紹介した本を読みましたよーと、メールを頂くことがあります。
とても嬉しくて、ホント励みになります。

このエンピツ日記には、いろいろなジャンルがあるんですが、映画日記を書かれ
ている「saaraの日記」で、「水野の図書室」を紹介していただきました。
saaraさん、ありがとうございます。
「saaraの日記」は、映画の話題、ときにテレビや本のことなど盛りだくさんで、
楽しく読ませていただいています。謝謝。


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『推理短編六佳撰』(創元推理文庫)は、創元推理短編賞の最終候補作品集だけ
あって、今まで読んできたお話は、どれも読み応えがありました。
四番目の『瑠璃光寺』も、良かったです。独特のひんやりとした世界で、ぞくっ
ときました。永井するみさん、他の作品も読んでみたいです〜。

隅田川を走る船から川へ飛び込んだ女を美術館で見かけた亮は、彼女を誘い出し
不倫関係を持ちますが、彼女の胸の中にある真実は・・。

解説対談で、北村薫・宮部みゆき両氏とも『瑠璃光寺』の書き出しを誉めてます。
画面から入ろうとしているところがいいそうで、そうなんですよねー、、
この書き出し、川に沈みかける女の顔がスローモーションビデオのように
目の前に再生される感じです。

はにゃん?この作品も詳しく説明しすぎとは・・。
説明したいんですよー!! この世界をわかってほしい。女の気持ちをわかって
ほしいんですっ!これも、書きすぎですか・・残念ですー。
そして、こんな女には共感できない、って・・これは同感です。

こんな女がいたら(いそう)、怖い。だからこそ、小説になるんです。


じゃ、またね。





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