水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年03月10日(日) |
那伽井聖著『憧れの少年探偵団』 |
『推理短編六佳撰』(創元推理文庫)から、今日のお話は『憧れの少年探偵団』。 那伽井聖(なかい きよし)さんは、'91年に鮎川哲也賞に応募した『羅候の首』 が最終候補作になった方です。
少年探偵団、いいですねー! リーダー格の利発な男の子とかわいくておませな女の子、そして、力持ちの大柄 な男の子とひょろりとしたオタクっぽい男の子のグループが浮かびます。 (多分に『名探偵コナン』の影響あり・ 笑 )
こちらの探偵団のメンバーは、僕、紅一点の未菜美(みなみ)、怪力の勝川君、 ゲームオタクの司馬君、そして頭のいい月岡君です。 小学5年生の少年探偵団が取り組んだ事件は、近所の大きなお屋敷での殺人事件 でした。クリスマスの夜の密室殺人を見事な推理で解いていきます。
この密室トリックが、新しいです。 どうして、今までこのトリックに誰も気づかなかったのでしょうか。
月岡君が妙に大人っぽくて、少々、違和感がありますー。 未菜美は、うふっ・・いますいます。こんなふうにおませな子。 ただ、少年探偵団が解くには、重すぎませんかぁ〜密室殺人ですー!! せめて、空巣にしてほしかったです。
選評では、密室トリックは高く評価されてるんですが、うーん、この選評、 推理小説家をめざしている方だけじゃなく、児童書を書いている方にも、ぜひ、 一読をおすすめします。子どもものを書くのは、難しいんですねー。
明日は『象の手紙』 面白そうなタイトルです。 じゃ、また明日!
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