水野の図書室
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2002年03月11日(月) |
植松二郎著『象の手紙』 |
『推理短編六佳撰』(創元推理文庫)最後のお話は、『象の手紙』。 すっと手をのばしたくなるタイトルです。植松二郎さんは、フリーのコピー ライターだそうで、タイトルにもセンスが反映されているわけなのですねー。
ほのぼのとしたタイトル(わたしにとって、ですけど)とは裏腹に、事態は 深刻です。オンエア中のテレビコマーシャルに盗作の疑いが懸けられ、調べて みたところ、教材用のフィルムに似たシーンが見つかります。
現実にもあるでしょう。テレビコマーシャルじゃなくても、小説にも歌にも、 あれ?似ているというのは、ありますよ。盗作かどうかは別にして。
ネットでも、たまたま通りかかったサイトに、自分がUPしたのと同じ表現の 文章を見たことがあって、その時は、冷水を浴びせられた状態になりました。 盗作とは思いたくありませんが、、複雑ですよねー。 もし、向こうの方がわたしの書いたものを見たら、同じ気持ちだと思います。
話を戻して、『象の手紙』には、胸に染み入るフレーズがでてきます。 あえて、ここでは書きませんが(あまりに素敵なので)、読んだらハッとする でしょう。コピーライターですねー。しみじみ。
解説対談でも、このフレーズとパーツパーツは凄く良くて、改稿を条件に受賞作 にしても、、とまで評価されています。(改稿が条件、そんなことあり?)
ただ、残念なことに、書き出しがないんです。 いろんなものがギュギュッとつまっていて、この話を書きたくて書きたくて、 という作者の意気込みが伝わってくるのに、、もったいないです。
『推理短編六佳撰』を読み終えて・・どれも面白かったですー。 すっごく参考になりました! 推理小説を書きたくなりました〜♪ なんて、うそうそ。。笑
じゃ、また明日!
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