水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年03月12日(火) 加納朋子著『月曜日の水玉模様』 1

またまた、加納朋子ワールドに戻ってまいりました。
2月末に『魔法飛行』『ななつのこ』を読んで、3月の図書室は『掌の中の小鳥』
から始め、ひと区切りつけたものの、日常の謎と連作短編は魅力的なんですー!

選んだ本は『月曜日の水玉模様』。
七編の連作短編です。勘の鋭い方なら、本のタイトルと七編ということに、ピン
とくるものがあると思います。『火曜日の頭痛発熱』『水曜日の探偵志願』
『木曜日の迷子案内』『金曜日の目撃証人』『土曜日の嫁菜寿司』『日曜日の
雨天決行』と、各曜日に一話ずつ読みたくなるような構成で、曜日の下の文字
を並べると、「みずたまもよう」となる凝りようです。わくわくします〜♪

今夜読んだのは第一話、表題作の『月曜日の水玉模様』。
(!今日は火曜日でした。 笑 明日にでも調整しましょう。)

主人公はOLの片桐陶子です。彼女は、毎朝の通勤電車で見かけるサラリーマンの
ネクタイが日替わりで決まっていることに気づきます。月曜日は水玉模様、火曜
日はストライプ、水曜日はペイズリー、という具合に。彼女は、この几帳面な
彼が気になるようになります。同時に会社の周りにはビル荒らしが現れ、陶子は
彼の姿を目撃します。

期待しすぎないようにと、読み始めて、ぐいぐい引きずり込まれました。
陶子の会社の社長さん、まったく、もぉ!憎めないですねー。
陶子のセリフ「ぽんぽこ親父」が、涙でそうなほどピッタリ!

読後感が心地良いミステリは、加納さんならでは☆

『月曜日の水玉模様』は集英社文庫。表紙はもちろん水玉模様です。



じゃ、また明日!








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