水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2002年03月21日(木) |
藤堂志津子著『空からの手紙』 |
愛を告げるより、別れを切り出す方がずっと難しいものです。 相手を傷つけずにお互い納得して別れるには、愛を告げるときに要した時間の 何倍もの時間をかけて、ゆるりと相手からはがれてゆかなければなりません。 これは、恋愛小説で学んだ知恵。考えてみると、恋愛小説は結構ためになります。
じゃあ、借金を抱えた人とつきあっているときに、資産家の次男と知り合い、 結婚をほのめかされたら、どうしましょうか。後者の方が容姿も見栄えがして、 性格も明るく朗らかだったら、迷いがでないなんてウソっぽいです。
『空からの手紙』で、礼美は悩みます。ふたりのことを白紙に戻したいと言った 早坂が別れの日に礼美に渡したのは、雪の結晶をイメージしたブローチでした。 それは、早坂の両親の思い出の品であり、形見でもあったのです。
『贅沢な恋愛』(角川文庫)第四話、『空からの手紙』は、札幌雪まつりの日の ある恋人たちのお話です。札幌生まれの藤堂さんの雪への想いも感じます。
ひとつだけ、余計なことを言わせてもらうと、特別な日(雪まつりとか)に、 別れを設定しない方がいいと思うんですぅー。毎年その日がくるたびに、思い 出すじゃないですかー!TVニュースや新聞で目にするわけだし。ねぇ〜?
うーむ、特別な場所での別れもやめた方がいいです。有名なスポットとか、 お店とかテーマパークとか、、次に行く時、思い出すのはつらいですよー! と、なると、平凡な日に平凡な場所で、暑くも寒くもない日に別れるためには 相当な準備が必要ですね。
恋愛って、大変です〜。エネルギーが必要です。
明日は『スピカと月』、山川健一はバンドもやってる方です。 じゃ、また明日!
☆ エンピツ日記の壁紙をチェックにしてみました。 どうでしょう、リフレッシュしたかなぁ〜? 笑
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