水野の図書室
Diary目次過去を読む未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年03月29日(金) 藤堂志津子著『やさしい言葉』

昨日のお話は男が女よりずっと年上でしたが、今夜のお話は女の方が年上です。
綾子は32歳、浩一が26歳・・えーーっ!なんでそこまで、と思わずにはいられ
ません。この綾子さん、定期預金を解約してまで、浩一に食事を奢ります。

ちょっ、ちょっとぉ〜! 浩一さんっ!
年下だからって、甘えすぎですよーー!
うーん、イヤですね〜。こんな人嫌ですぅ! やさしい言葉を連打して、年上の
女に言い寄るなんてー!

と、カッカしながら読んでいたら、そ、そうなの・・?
浩一さん、見かけによらず・・。 微笑 ・・読んでみてください。


綾子の寂しい心にひたひたと打ち寄せる浩一の言葉は、だまされていると思い
ながらも、綾子に充実感を与えていきます。
藤堂さん、もう若くはない女の心のヒダを描くのが巧いんですよね〜。

『贅沢な失恋』(角川文庫)第四話は、藤堂志津子著『やさしい言葉』。
不思議な余韻が残ります。


明日は山川健一氏の『アーリー・タックルと食後の熱い紅茶』。
じゃ、また明日!





水野はるか |MAIL
Myエンピツ追加

My追加